「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった

 

「自分だけ、幸せになりたかった」と彼は告げた。

「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった

・大学時代、ゲイのぼくとノンケの彼は恋人同士のような関係だった
・どうしてあなたは好きだと言ってくれたのだろう
・「もう信じるのはこれで最後」と、ぼくは何度も彼に言った
・本能なんだから仕方ないよ
・彼はぼくに「自分だけ、幸せになりたかった」と告げた
・「ごめんな」
・あなたが魂だけになったときに

・大学時代、ゲイのぼくとノンケの彼は恋人同士のような関係だった

大学時代、ゲイのぼくと同級生のノンケの彼は不思議なことに恋人同士のような関係になった。合鍵を交換しお互いの部屋を行き来して、「好き」と言っては抱きしめ合い、甘え合い、キスして、触り合っていた。

両思いに!大好きなノンケの親友に告白したら毎日「好きだよ」と抱きしめてくれるようになった

大学時代、ノンケの彼とゲイのぼくは会うたびにキスするようになった

ゲイのぼくとノンケの彼は、お互いの部屋の合鍵を交換して恋人のように逢瀬を重ねた

ノンケの親友とゲイのぼくは、同じ果実をお互いに触り合って同じ快楽と幸福を感じた

けれど若い彼の燃え盛る本能はいつも女の肉体を求めていた。ぼくという例外がいてもそれを止めることなど到底できずに、ついに彼は人生で初めての彼女を作った。けれど彼はぼくに決してそれを教えてはくれなかった。ぼくはそれを裏切りだと憎んだし、彼もそれが裏切りに当たると知っていたから、ぼくに何も言わなかった。2人が最も幸せになる道は2人が会わないことだと悟り、ぼくはもう彼の部屋に行かないことを決めた。

ノンケの親友に失恋!ノンケの彼はゲイのぼくを裏切って彼女を作った

ノンケの彼と別れて、彼の部屋の明かりを見るだけでぼくの心は泣いていた

心が引き裂かれそうになりながらも4ヶ月間、彼に会わないように努力していたけれど、そんな努力も彼から2通のメールが来ただけで無意味に帰してしまった。大好きな彼から部屋に来てほしいと求められることで、ぼくのどんな決心も努力もいとも容易く崩壊してしまうのだった。ぼくは彼に「他の人にも好きって言ってるならちゃんと教えてほしい」と問い詰めた。彼はぼくに「他の人には好きだなんて言っていない。信じていいよ」と答えた。彼はいつもぼくを裏切って、ぼくは彼を信じてはいなかったけれど、それでもぼくは彼が大好きだった。彼がぼくのことを好きだと言って抱きしめてくれるだけで、ぼくの心は少しずつ満たされていた。

別れたくても別れられない…大好きなノンケの彼に呼ばれると、ぼくはすぐに彼の元へ舞い戻った

けれどそれすら嘘だったことが、クリスマス近くになって彼から明かされた。彼はまだ彼女と付き合っているから、24日は一緒に過ごせないことをぼくに告げた。ぼくは何度裏切られても、何度嘘をつかれても、彼を嫌いになることはできなかった。そして彼はずっと欲しかった女の肉体を手に入れてもなお、無意味にぼくのことを求め続けた。

裏切られ続けたぼくは狂人となって、彼女と過ごすノンケの彼の部屋を訪ねることさえ恐れなかった

同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

 

・どうしてあなたは好きだと言ってくれたのだろう

「どうして好きって言ってくれるの…?」

『なんでそんなこと聞くん?』

「だって、何もあげるものないのに…
女の子なら好きって言えば、あげられるものいっぱいあるけど、
ぼくには何も、Sにあげられるものはないのに…」

『何かあげられるとか、そういう問題じゃなくない?』

 

・「もう信じるのはこれで最後」と、ぼくは何度も彼に言った

クリスマスの日にぼくと彼は約束した。「もう部屋に彼女を連れ込まない」と。「もう信じるのはこれで最後だから」と。けれど彼が約束を破っていることは、彼を好きなぼくからすればすぐにわかることだった。彼のベッドに長い髪の毛が1本落ちていた。彼のカバンからはコンドームの箱が出てきた。ぼくが問いただすと、彼は約束を破ったことを認めた。

裏切られ続けたぼくは狂人となって、彼女と過ごすノンケの彼の部屋を訪ねることさえ恐れなかった

ノンケの彼の鞄からコンドームが出て来たけれど、ぼくは悲しみも絶望も何も感じなくなった

ぼくは自分の心が不思議だった。どんなにたくさん裏切られても、裏切られれば裏切られるほど心は傷つくのだった。何度嘘をつかれ続けても、彼の口から嘘が出れば出るだけぼくの心は血を流すのだった。裏切られ、嘘をつかれ、傷つき、もはや心は慣れてしまえばよかったのに、悲しいことをされる度に、より敏感に繊細に傷つく自分が嫌だった。どうしてどれだけ傷ついても、まだ傷つくのだろう。

けれど最後の最後には、もはや心は何も感じていなかったのかもしれない。本当にことごとく傷つけられた時、人は自分を守るために敢えて心を死に追いやり、何も感じなくさせ、そうやって自分自身を護っていくのかもしれない。

ぼくは何度も何度も彼に、「もう信じるのはこれで最後」と言い放った。それは彼が幾度となくぼくを裏切ったという非道と、ぼくがどうしても彼から離れられないという愚かさを意味していた。

 

 

・本能なんだから仕方ないよ

『嘘をついた理由は、お前を傷つけたくなかったからや』

「そんなごまかすとかはぐらかすとかする前に、傷付くようなことしないでよ…

でも分かってる
仕方のないことやって分かってる
本能なんやから仕方ないよ
泣いたりして、ごめん…」

止めようとしても、瞳から涙が溢れ出る。彼はぼくを抱きしめてくれた。それからずっとなでなでしてくれた。昨日は、ずっとずっとずっとずっと、ぼくの頭をなでてくれた。けれどぼくはもうそれを、摩擦としか感じなかった。彼に髪をなでてもらうことが、ぼくの生きる幸せだった。だけどもうこの生命から、幸せは消えてしまったのかもしれない。

 

・彼はぼくに「自分だけ、幸せになりたかった」と告げた

「いつ裏切りは終わるの?

Sは、裏切りは最初裏切ったときで終わってると思ってるんやろうけど
裏切りはずっと続いてるんやで
最初裏切ったとき、Sはこころにナイフを切りつけて
そして裏切り始めてから今まで
Sはずっとナイフをぼくのこころから抜かないまま
ぼくのこころえぐり続けてるんやで
いたいよ
ずっとずっと血が出続けてるよ
もう死んじゃいそうだよ
いつ裏切りは終わるの…」

彼はぼくの言葉を聞くとうなだれて、ずっと下を向いていた
下を向いて時間が経てば、また許されると思っているの
それとも本当に何か悲しくて下を向いてるの
でも もう彼を信じることなんてできない
最後の最後まで、信じたんだから

『裏切りはやめない』

少し経ってから彼は言った
分かってたけど一応、責めてみる
ぼくには他に、何もできないから

「どうして裏切ったの
あんなに好きってお互いに言い合ってたのに」

『違う意味の好きやと思ってた』

「じゃあなんで彼女できたこと黙ってたん?」

『お前を傷付けたくなかったから』

「傷付くって分かってるってことは、ちゃんと同じ意味の好きって分かってるってことやん
自分を守るためだけにごまかさないで」

彼は、黙ってしまう

「さっきも言ったけど、傷付けたくないなら裏切らなきゃいいやん
ごまかすとか隠すとか、そういうことする前に、傷付けることしなきゃいいやん
傷付けるってわかってることわざわざしといて、傷付けたくなかったって都合いいようにいい人ぶらないで
本当は、自分が幸せになりたかっただけやろ
好きってずっと言ってた人を、傷付けても、自分の幸せが欲しかっただけやろ」

でも、ぼくは、こころの中では言っていたよ
本能だから、仕方ないのに、責めてごめんね…
彼はずっとずっと、下を見ている

「どうして裏切ったの」

沈黙が疎ましいぼくは、もう一度彼に聞く
彼は重い口を開ける

 

 

 

『自分だけ、幸せになりたかった』

 

 

 

ぼくは言う

「どんなに好きって言ってた人を傷付けても…?」

彼は、下を向いたまま頷く

「そして、これからも傷付け続けるの
これからも裏切りを続けるの」

Sはまた、頷いた
ぼくはもう何も責められなかった
彼は自分で 最低な人って、自分の口から言ったんだから

「そんな人と誰か一緒にいたいと思う?
そんな人に好きって言われてうれしいと思う?
そんな人に抱きしめてもらいたいと思う?」

ぼくは下を向いて言った
その言葉たちがさよならを意味していることは
ふたりにはよく分かってた

 

・「ごめんな」

ふたりのさよならをするために、いつもみたいに、手をつないで玄関まで歩いた。 ぼくは最後に聞く。

「ぼくとその娘と、どっちが好きなん」

『………

水色も好きやけど…ごめん』

「ぼくとその娘といるのどっちが楽しいの」

『…水色といるのも楽しいんけど…ごめんな』

そんなことわかりきっていたはずなのに、ぼくが彼に聞いてしまったのは、自分のことを最後まで傷つけて、もう彼の部屋を訪れないようにするためだったのかもしれない。

 

 

・あなたが魂だけになったときに

ぼくはこの恋を通して、初めからわかっていたことを知っただけだった。彼は男よりも女を好きになるという、誰から見ても明らかな事実を思い知っただけだった。それはぼくが彼を好きになった時から知っていたことで、最初から知っていたことを最後にまた突き付けられただけだった。恋の始まりと恋の終わりを比べてみても、ぼくの知っていることに何ひとつ変わりはなかった。男は女を好きになるということ、彼は女を好きになるということ、彼は女を求めているということ、ただそれだけだった。

ぼくの知っていることに何ひとつ変わりはないのに、恋が終わればぼくは心を全て失っていた。わかりきっていたことがわかっただけなのに、ぼくはもはやこの世の者ではなくなっていた。まるで世界は何ひとつ変化していないのに、自分だけが不条理に大切なものを根こそぎ奪われたような、不思議な感覚だった。初めからわかっていたことを知っただけで、どうしてこんなにも何もかもを喪失するのだろう。ぼくには何もわからなかった。生きるということがわからなかった。

ぼくと彼がさよならするときは、いつも玄関で抱きしめ合って、キスをして別れる。けれど今日は本当のさよならの日だった。もうこの部屋に来られないことを、ぼくと彼はふたりとも感じ取っていた。いつものようにぼくと彼は抱きしめ合い、だけどお互いに離れることができずに、そのまま床の上に座り込んでもまだ抱き合っていた。本当はふたりは、さよならなんてしたくない。けれどさよならすべきだという運命が、ふたりには重すぎて耐えられなかった。

「仕方ない、仕方ないよ」とぼくは泣いていた。彼の肉体が解き放つ本能の暴走を、彼自身でさえ止めることはできなかった。どんなに彼の言葉を信じても、彼は女の肉体だけを追い求めるだろう。ぼくはそんな彼とはもう、生きることができなかった。ぼくはこの恋で、魂を滅ぼされていた。ぼくはぼくのために、魂を再生させる旅路を見出さなければならなかった。人を愛することを学ぶことは重要だけれども、それは生きた魂を伴ってこそだった。生きた魂と共に生きるという誰にでもできる容易いことが、もはやぼくだけはできずにいるのだった。

床に倒れ込みながら、彼はぼくの髪をなでた。いつまでもいつまでも、ぼくの髪をなでていた。初めて彼に髪をなでられた時は、どれほど嬉しかったことだろう。好きだと言われるはずがないのに、好きだと言って抱きしめられた日々がどんなに愛しかったことだろう。ふたりはそのまま、床の上で抱きしめ合って、ずっと話していた。「どうしてこんな最低な人を好きなんだろう。どうして嫌いにならないのかな」ってぼくが笑うと、彼もまた笑っていた。

彼は最後の最後に、消えそうな泣きそうな声で、ぼくに『また…来てくれる?』と呟いた。ぼくも泣きそうな声で「……うん」と返した。

超越の愛

ふたりが出会って、どれくらいの時が経ったのかな。信じられない奇跡ばかりが起こって、ぼくにとっては尊い日々だったけれど、あなたにとってはどうだったのかはわからない。約束破ってごめんね。あなたはもう、あの部屋にはいないよね。もしもぼくがこの一生の中で、この魂を救うことができたら、またあなたに会いに行くよ。それまでは、約束を覚えていてね。もしもぼくがこの一生で、この魂を救うことができなかったら、生まれ変わってまた巡り会おう。あなたがその肉体を生きることを終えて、精液さえ持つことをやめて、魂だけになった時に、精液に支配されなくなったあなたが、本当は誰を愛していたのか、曇りなき眼で超越の愛の意味を教えてほしい。

 

 

・大学時代のぼくの2番目の恋について

大学時代、ぼくは片思いしているノンケの友達に膝枕されるのが好きだった

大学時代、片思いしているノンケの親友の幸せはぼくの地獄となることを知った

両思いに!大好きなノンケの親友に告白したら毎日「好きだよ」と抱きしめてくれるようになった

大学時代、ノンケの彼とゲイのぼくは会うたびにキスするようになった

ノンケの親友と愛し合いながら、彼は同性愛と異性愛の狭間で不安定にもがき苦しんでいた

ノンケの彼とゲイのぼくは、どんなに好きだと抱きしめ合っても恋人同士にはなれなかった

ゲイのぼくとノンケの彼は、お互いの部屋の合鍵を交換して恋人のように逢瀬を重ねた

言われるはずのない同性愛の人生の中で、ノンケの彼はゲイのぼくに「愛してる」と告げた

ノンケの親友とゲイのぼくは、同じ果実をお互いに触り合って同じ快楽と幸福を感じた

大学時代ノンケへの片思いを通して、ゲイのぼくは叶うはずがない運命の恋でさえ叶う瞬間があることを知った

ノンケの彼はぼくを好きだと抱きしめながらも、女の肉体を探し求め続けた

ノンケの彼には、ぼくとの同性愛的体験を受け入れる覚悟と誠実さがなかった

ノンケの彼との恋愛がつらく苦しすぎて、ぼくは通常の学生生活が営めなくなっていった

大学の留年を機に、ゲイのぼくとノンケの彼は少しずつ離れていった

ノンケの親友に失恋!ノンケの彼はゲイのぼくを裏切って彼女を作った

ノンケの彼と別れて、彼の部屋の明かりを見るだけでぼくの心は泣いていた

別れたくても別れられない…大好きなノンケの彼に呼ばれると、ぼくはすぐに彼の元へ舞い戻った

裏切られ続けたぼくは狂人となって、彼女と過ごすノンケの彼の部屋を訪ねることさえ恐れなかった

同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

 

・ぼくの高校時代の初恋について

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