大学時代、ぼくは片思いしているノンケの友達に膝枕されるのが好きだった

 

苦しみを根底として時には荘厳な幸せが心を包む、大学時代の片思いの日々。

大学時代、ぼくは片思いしているノンケの友達に膝枕されるのが好きだった

・大学時代、ぼくは好きな人に膝枕されるのが好きだった

大学時代、ぼくは好きな人に膝枕されるのが好きだった。彼は同じ学部学科の同級生の友達だった。2人で相談して一般教養の同じ授業を選び取るほど仲良しで、ぼくは彼のそばにいることで、いつの間にか自然と好きになっていった。初めて膝枕してもらったのはいつのことか覚えていないけれど、それは2人きりの部屋の中だけの特別な秘密だった。ぼくは甘えるように彼の膝に頭を乗せた。彼はときどきぼくの髪を優しく撫でてくれた。それは2人だけの秘密だった。

彼は男子校出身の童貞だった。彼の部屋の目立たない本棚には、古本屋で買った男子向けのエッチなDVDがいくつも並べられていた。彼の携帯の中には、裸の女性の画像や動画で埋められていた。彼はいつも可愛い女の子のことや、彼女が欲しいこと、女の子のエッチな話題を好んで話していた。典型的な発情期の童貞男子大学生。彼がぼくのことを好きになってくれないことは明白だった。2人が結ばれないことはわかりきっていた。

ぼくが彼のことを好きでいて、いいことなんてひとつもなかった。むしろ彼のことを好きでいて、失うものの方がはるかに多かった。彼を好きでいることは損な行為だった。それでもぼくは、自然と彼を好きになった。水が高いところから低いところへ流れて川になるように、空気が重いところから軽いところへ流れて風のなるように、まさにそのようにしてぼくの心は彼の心へと流れて恋となった。

 

 

・大学時代、ぼくは好きな人に髪を撫でられるのが好きだった

大学時代、ぼくは好きな人に膝枕されるのが好きだった。ソファーの上で膝枕されてそのまま2人でテレビを見るのも好きだったけれど、彼の方をふり向いて、彼のお腹におでこを当てながら甘えるのも好きだった。彼はぼくを見て、優しく髪を撫でてくれた。もっともっと泣きたいほどに彼に近づきたいけれど、ぼくたちができる最小の距離はそれまでだと信じていた。あまりに近づきすぎると、好きなことがバレてしまうかもしれない。ふざけたフリして膝枕してもらうくらいが、ちょうどよかった。

大学の体育の授業の時には、彼はぼくをバイクの後ろに乗せて体育館まで送り届けてくれた。その時だけは彼を後ろから抱きしめることを許されていた。バイクから落ちないように仕方なく抱きしめている様子を演じればよかった。本当はいつも抱きしめたかったけれど、抱きしめてくれるはずはないとわかっていた。いつも体育館まで送ってくれる、友達としてのその優しさだけで満足すべきだと言い聞かせた。

 

・大学時代、ぼくは好きな人の果実の熱を感じるのが好きだった

大学時代、ぼくは好きな人に膝枕されるのが好きだった。ぼくの頭にはいつも、まだ誰にも触れられたことのない彼の果実が当たっていた。テレビの中で可愛い女の子が出てくると、たまにそれが固く膨張して脈打っているのを頭で感じ取っていた。ぼくがふざけて笑うと、彼も恥ずかしそうに照れたように笑った。そしてわざとぼくの頭をそこに押し当てて遊んだ。たとえ衣を2枚隔てていたとしても、若さを湛えたその熱さと鼓動がぼくの魂へと迫ってくるのを感じた。

彼と2人きり、ぼくの部屋で暮らしていた時期があった。彼が寮からアパートへと引っ越すまでの間、手違いで彼に住む場所がなくなったことが原因だった。ぼくたちは1週間ほどずっと同じ部屋で過ごした。好きな人と同棲しているみたいでぼくは心から嬉しくて、いつまでもこんな時間が続けばいいのにと願っていたけれど、彼がぼくと同じように感じてくれているはずはなかった。ぼくの部屋は彼にとって、前の部屋から次の部屋へと進む媒介に過ぎなかった。彼が部屋から出て行ってぼくはさみしくて泣いてしまったけれど、彼は新しい生活に胸を膨らませていただけだった。

 

 

・できることなら、ぼくは彼の一番になりたかった

ぼくは彼の一番になりたかった。誰よりも彼に必要とされたかった。だけどそんな願いが叶うはずもなかった。ぼくがどんなに彼のそばにいても、女性の肉体が現れた途端に彼はそちらへとなびくだろう。女性の肉体に勝てるはずがなかった。だからせめて一番の友達になりたかった。

けれどそんなささやかな願いさえ、叶うはずがないことを知った。彼が何よりも興味を持ち一番好きな女性のエッチな話題を、彼と共有できないというぼくの欠点は大きかった。彼女が欲しいとか、エッチがしたいとか、そんな発情期の男の子にとって当たり前に共通して持っている巨大な野生の衝動に共感できない友達が、一緒にいてしっくり来るわけがなかった。それどころか彼が女の子の話やエッチな話題をしていると、ぼくがさみしそうにしたり嫉妬して期限が悪くなってしまうからなおさらのことだった。ぼくは彼の、一番の親友にも決してなれないのだと悟って泣いた。

ぼくは彼の前では嫉妬深い愚かな獣になっていた。すぐにスネて、すぐの怒り、だけどちょっと優しくされるとこの世で一番幸福になるという、ややこしい生き物になって彼を困らせた。きっとこのままだと友達としても捨てられるだろう。一番の親友になりたいと欲張ってしまったばっかりに、二度と会わなくなるはるか遠い存在になってしまうだろう。できるならそうなってほしいと願っていた。彼のことで心が激しく揺れ動くと運命から、解放されて自由になりたかった。

ぼくが同性愛者(ゲイ)だと気付いたきっかけは高校2年生の初恋だった

高校時代に同級生のノンケを好きになって、もう二度と誰にも恋したくないと願っていたけれど、運命はいとも簡単に、人が切実に願っている最も大きな願いを踏みにじる。ぼくはいつも同じ過ちを繰り返しては、どうしようもない定めに虐げられた。愛した人には愛されないと決まっているこの人生の中で、また人を好きになってしまった。終わりなき悲しみを降りそそぐこの運命は、碧き海流に包まれた絶海の孤島の中、ぼくをどこへ導こうとしているのだろう。

 

・大学時代のぼくの2番目の恋について

大学時代、片思いしているノンケの親友の幸せはぼくの地獄となることを知った

両思いに!大好きなノンケの親友に告白したら毎日「好きだよ」と抱きしめてくれるようになった

大学時代、ノンケの彼とゲイのぼくは会うたびにキスするようになった

ノンケの親友と愛し合いながら、彼は同性愛と異性愛の狭間で不安定にもがき苦しんでいた

ノンケの彼とゲイのぼくは、どんなに好きだと抱きしめ合っても恋人同士にはなれなかった

ゲイのぼくとノンケの彼は、お互いの部屋の合鍵を交換して恋人のように逢瀬を重ねた

言われるはずのない同性愛の人生の中で、ノンケの彼はゲイのぼくに「愛してる」と告げた

ノンケの親友とゲイのぼくは、同じ果実を男同士で触り合って同じ快楽と幸福を感じた

大学時代ノンケへの片思いを通して、ゲイのぼくは叶うはずがない運命の恋でさえ叶う瞬間があることを知った

下ネタの正体と本質とは?下ネタを言えなかった同性愛者のぼくが、初めて性を打ち明けたのはノンケの親友だった

ノンケの彼はぼくを好きだと抱きしめながらも、女の肉体を探し求め続けた

ノンケの彼には、ぼくとの同性愛的体験を受け入れる覚悟と誠実さがなかった

ノンケの彼との恋愛がつらく苦しすぎて、ぼくは通常の学生生活が営めなくなっていった

大学の留年を機に、ゲイのぼくとノンケの彼は少しずつ離れていった

ノンケの親友に失恋!ノンケの彼はゲイのぼくを裏切って彼女を作った

ノンケの彼と別れて、彼の部屋の明かりを見るだけでぼくの心は泣いていた

別れたくても別れられない…大好きなノンケの彼に呼ばれると、ぼくはすぐに彼の元へ舞い戻った

裏切られ続けたぼくは狂人となって、彼女と過ごすノンケの彼の部屋を訪ねることさえ恐れなかった

同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

ぼくを裏切って終わりなき悲しみを注ぎ込んだのに、ノンケの彼は自分の方が孤独だと言ってうなだれた

ノンケの彼の鞄からコンドームが出て来たけれど、ぼくは悲しみも絶望も何も感じなくなった

「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった

ノンケの彼がゲイのぼくと恋愛しても何ひとつメリットなんてないから、彼の「好き」という言葉を尊いと感じた

Facebookのレインボーアイコンの意味とは?ノンケの彼と別れた後、彼のプロフィール画像はずっと虹色だった

シベリア鉄道の旅でぼくを寒さから守ってくれたのは、大好きなノンケの親友がくれた手袋だった

 

 

・ぼくの高校時代の初恋について

ぼくが同性愛者(ゲイ)だと気付いたきっかけは高校2年生の初恋だった

ゲイからノンケへの初恋は誰にも言えない分、純度の高い宝石となって残る

ゲイがノンケに告白したら2人の関係性はどうなるのか、実体験をもとに考察

ノンケに恋してつらかった高校時代、ぼくが心を癒す唯一の方法は「歩く」ことだった

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・同性愛について

ぼくが同性愛者(ゲイ)としてブログを書こうと思った理由

思春期の同性愛者(ゲイ)が孤独を感じる7つの理由

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