ノンケは男の体に興味を持ったり発情しないというのは本当か?

 

性とは迷路のように複雑怪奇で、深遠だ。

ノンケは男の体に興味を持ったり発情しないというのは本当か?

・ノンケは男の肉体を好きにならない

ノンケとは、異性を好きになる人のことを意味する。つまりノンケの男とは、女を好きになる男のことであり、世の中の大抵の男はこれに分類されるだろう。それに対して少数派である男を好きになる男はゲイと呼ばれる。自分がノンケなのかゲイなのかは、自分がどのような肉体に発情するかで明らかとなるので、そんなに迷うことも困ることもなく判別は可能だろう。

ノンケとは、女の肉体に発情する男のことだ。それゆえにゲイがノンケを好きになってしまった場合、ゲイはノンケの好きな女の肉体を持ち合わせていないので、それは叶わない切ない片思いに終わることが多い。

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・大学時代に好きになった彼がノンケであることは確実だった

ゲイのぼくは大学生の日常生活の中で、自然と同級生のノンケの男の子を好きになってしまった。彼が確実にノンケだとわかる理由はいくつもあった。いつも「彼女が欲しい」とボヤいていたし、彼の部屋に隠されていたエッチなDVDのパッケージには全て女性の裸体が印刷されていたし、彼の携帯電話の中のデータも女性の裸で満たされていた。逆に彼が男の体を好きになるという形跡は一切なく、どう考えても彼はどこにでもいるノンケの男子大学生だった。だからぼくも彼に好きになってもらえるはずはないと、最初から諦めていた。

両思いに!大好きなノンケの親友に告白したら毎日「好きだよ」と抱きしめてくれるようになった

大学時代、ノンケの彼とゲイのぼくは会うたびにキスするようになった

しかし親友として彼との距離が近づくにつれ、彼に膝枕してもらったり、髪を撫でてもらったり、そんな日々が続くと好きな気持ちが我慢できなくなって、彼の部屋の中で2人きりの時につい小さな声で「好き」だと告げてしまった。すると不思議なことに彼からもぼくに「好き」だと言ってくれるようになった。彼は男の肉体なんて好きになるはずがないのにと、信じられない気持ちだった。ぼくたちは恋人同士のように、部屋の合鍵を交換して、毎日「好き」だと言い合い、抱きしめ合い、キスをして満たされた日々を過ごした。

 

 

・ノンケの彼は男であるぼくの肉体に確実に発情していた

男と女の恋人同士が自然とそうなるように、ぼくたちも最終的にはお互いの秘密の果実を触り合って同じ快楽と幸福を得るようになった。これも不思議なことに、彼の方から喜んで積極的にぼくの果実を弄ぶようになった。彼はノンケだから男の肉体に興味を持つはずなどなく、「好き」と言ってくれてはいるけれどきっと男の肉体なんてむしろ気持ち悪いと感じるだろうから、よくてもキス止まりの関係かなと勝手に諦めていたけれど、なぜだか彼はぼくの果実を触るのが好きらしかった。性とは本当に奇妙で、不可解で、わからないものだと感じた。ノンケの彼の心理を、ぼくは推測することができなかった。

ノンケの親友とゲイのぼくは、同じ果実を男同士で触り合って同じ快楽と幸福を感じた

例えば彼がぼくに思いやりの心を持って、男の肉体なんかに興味はないけれどぼくに快楽と喜びをもたらしてあげようとして、お情けで触ってくれているのかと思ったこともあったが、彼の果実を握り返すと彼の果実も明らかに熱くなり、膨張し、鼓動していたので、彼も間違いなく発情しているようだった。男の果実が大きくなる理由には2つがある。単純に物理的刺激を加えた場合か、性的な意味で精神的に発情している場合だ。前者の方は果実の持ち主の気持ちを察する手段としては使えないが、後者の方は明らかに果実の持ち主の発情を確かめることができる。ぼくはゲイなので大好きな彼に抱きしめられるだけでも精神的な要素で果実がすぐに大きくなってしまったが、彼もまたぼくの果実を触っているだけで、彼の果実に物理的刺激を加えなくてもそれは大きく固くなっていたので、それは彼の性的な興奮と発情を確かめるのに十分だった。

ノンケの人でも、こんな風に男の肉体を触ることで発情するのかと、とても不思議な気持ちになった。一体どういう仕組みで発情しているのか、ぼくには見当もつかなかった。もしかしてぼくが性的に感じているその様子に女性らしい精神を感じ取っているから興奮しているのだろうかとも考え始めたが、そこまでくるともうわけがわからなくなるのでやめておいた。とにかく彼がぼくの大きくなった果実を握ることで、彼の果実も大きくなって熱く震えているという事実だけで嬉しかった。

彼は男であるぼくの肉体を触って発情するだけでは足りずに、ぼくの濡れた果実にキスをしたり、ぼくが普段どれくらい自分の果実で遊ぶのか尋ねたり、ぼくに男の果実の名前を呼ばせたりして、精神的にも興奮しているようだった。

 

 

・男のなんかおぞましいし!

複雑に見える彼の性の構造が知りたくて、興味本位でちょっと探りを入れてみたけれど、やっぱり意味がわからないままだった。

ぼく「そんなんやったらもうぼくの触らせへんし!」

彼『えーごめん…いや、別に触れなくてもいいか…』

ぼく「じゃあもう触るのなしな!」

彼『…やっぱりごめん!!』

ぼく「そんなに触りたいんw Sはぼくのが大好きやもんなw」

彼『はぁ?!男のなんかおぞましいし!』

ぼく「じゃあなんでいっつも触るん?」

彼『…(何も答えず)』

ぼく「なんでそんなにぼくのが好きやねんw」

彼『はぁ、男のなんか好きじゃないし』

ぼく「じゃあなんでそんなに触るん?」

彼『お前が感じてんのがおもろいから』

ぼく「…そんな理由で触らんといてw」

彼『うそやで、水色が好きやから触ってるんやで』

 

・おまえのここ以外は全部好き

彼はある日、いつも触っているぼくの果実を撫でながら「おまえのここ以外は全部好き」と意味不明な発言をしていた。「男のなんか嫌いやし」「男が男のこれを好きやったらおかしいやろ?」という彼の言葉が切なかった。ぼくは彼と同じこの果実を持っているせいで、ノンケの彼とはお互いに好きだと抱きしめ合っていても、永遠には一緒にいられないのかもしれないと感じた。それでもぼくたちは同じ果実をお互いに触り続け、興奮し、発情していた。彼の言葉と、彼の行為と、彼の果実は矛盾し合い、けれど決して誤魔化すことのできない果実の発情こそが彼の真実だとぼくは知っていた。

ぼくの果実以外は好き

 

・ノンケであっても男の肉体に発情することがあることを知った

ノンケは男の体に興味を持ったり発情しないものだとぼくは思い込みながら生きてきた。けれどそれは間違いだと、珍しいかもしれないけれど例外がこの世にはあるということを、ぼくは自分自身の実際の恋愛から学び取ったのだった。ノンケでも男の体に発情することは確実にあった。けれどそうなるとその人はもはやノンケではなくなるのだろうか。

彼の態度や彼のデータを客観的に分析しても、彼が女の肉体を愛するノンケであることは確実だった。それなのに彼は男であるぼくの肉体に発情していた。ぼくのせいで彼はノンケからバイセクシャルになったのだろうか。彼のノンケだという揺るぎない固定観念に、ぼくが風穴を開けたのだろうか。

好きになった相手がノンケだからといって諦めてしまうのは簡単だった。けれど自分の心の純粋な声に従って行動を起こせば、ノンケの彼でもぼくを好きだと抱きしめてくれた。彼がノンケであるということは、彼が今まで女の肉体にしか発情しなかったことを意味し、それは過去の現象を意味する。けれど過去は過去として、困難であっても今から自分を好きになってもらおうと努力することも悪くないのかもしれない。今まで女の肉体しか愛さなかったとしても、自分が彼の人生で初めて好きになってもらえる男になれれば、きっと彼の中でも忘れられない存在になるだろう。

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・男として生まれたからには、男の肉体を触って発情する時間の方がはるかに長い

ノンケとは、女の肉体を見たり触ったりして興奮する生き物だ。しかしよくよく考えてみると、ノンケの男であっても一生の中で、女の肉体を触って興奮している時間と、男の肉体を触って興奮している時間とを比べてみたら、確実に男の肉体を触って興奮している時間の方が長いのではないだろうか。なぜなら男はその生理現象の都合上、男の肉体である自らの体を弄って、無尽蔵に生産される青い液体を定期的に処理する必要があるからだ。ノンケであろうとゲイであろうと、男の肉体をして生まれついたのならば、絶対に男の肉体を触って発情し興奮する時間の方が圧倒的に多いだろう。

とすればぼくという男の肉体を触って発情していた彼の性的現象も、ごく自然なものに過ぎなかったのだろうか。ノンケは男の裸なんか見たくないと、女の裸を持ち上げ男の裸を見下す傾向にあるが、自分自身が男の肉体を持っているのにそれをけなしてもいいのだろうか。そして興味なんてないと言っている男の肉体をいつも触りながら発情し、興奮し、自分という男の肉体の快楽を楽しんでいるが、それは矛盾とはならないのだろか。性というのは迷路のように複雑怪奇であり、不可思議で、深遠で、理解が届くまでもまだいくつもの月日がかかりそうな気配だ。

 

 

・大学時代のぼくの2番目の恋について

大学時代、ぼくは片思いしているノンケの友達に膝枕されるのが好きだった

大学時代、片思いしているノンケの親友の幸せはぼくの地獄となることを知った

両思いに!大好きなノンケの親友に告白したら毎日「好きだよ」と抱きしめてくれるようになった

大学時代、ノンケの彼とゲイのぼくは会うたびにキスするようになった

ノンケの親友と愛し合いながら、彼は同性愛と異性愛の狭間で不安定にもがき苦しんでいた

ノンケの彼とゲイのぼくは、どんなに好きだと抱きしめ合っても恋人同士にはなれなかった

ゲイのぼくとノンケの彼は、お互いの部屋の合鍵を交換して恋人のように逢瀬を重ねた

言われるはずのない同性愛の人生の中で、ノンケの彼はゲイのぼくに「愛してる」と告げた

ノンケの親友とゲイのぼくは、同じ果実を男同士で触り合って同じ快楽と幸福を感じた

大学時代ノンケへの片思いを通して、ゲイのぼくは叶うはずがない運命の恋でさえ叶う瞬間があることを知った

ノンケの彼はぼくを好きだと抱きしめながらも、女の肉体を探し求め続けた

ノンケの彼には、ぼくとの同性愛的体験を受け入れる覚悟と誠実さがなかった

ノンケの彼との恋愛がつらく苦しすぎて、ぼくは通常の学生生活が営めなくなっていった

大学の留年を機に、ゲイのぼくとノンケの彼は少しずつ離れていった

ノンケの親友に失恋!ノンケの彼はゲイのぼくを裏切って彼女を作った

ノンケの彼と別れて、彼の部屋の明かりを見るだけでぼくの心は泣いていた

別れたくても別れられない…大好きなノンケの彼に呼ばれると、ぼくはすぐに彼の元へ舞い戻った

裏切られ続けたぼくは狂人となって、彼女と過ごすノンケの彼の部屋を訪ねることさえ恐れなかった

同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

ぼくを裏切って終わりなき悲しみを注ぎ込んだのに、ノンケの彼は自分の方が孤独だと言ってうなだれた

ノンケの彼の鞄からコンドームが出て来たけれど、ぼくは悲しみも絶望も何も感じなくなった

「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった

ノンケの彼がゲイのぼくと恋愛しても何ひとつメリットなんてないから、彼の「好き」という言葉を尊いと感じた

 

 

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