ゲイがノンケに告白したら2人の関係性はどうなるのか、実体験をもとに考察

 

ノンケの人に好きだと告白したらどうなってしまうの?

ゲイがノンケに告白したら2人の関係性はどうなるのか、実体験をもとに考察

・高校時代、ゲイのぼくがノンケの好きな人に告白したら2人の関係はどうなったのか

ぼくが自分が同性愛者だと気付きたのは、高校時代の同級生への初恋がきっかけだった。相手はもちろん異性愛者で、この恋が叶う望みはなかった。それでも可愛いって言って髪をなでてくれたり、膝に乗せてくれたり、二人きりのバスの中では膝枕してくれたりして、確実に好きな思いは深まっていった。

叶わないことがわかっているのに好きすぎてつらくて、学校を休んだりすることもあった。ぼくと初恋の人は高2、高3と2年間一緒のクラスだったから余計に心がつらかった。もしも別のクラスで見る機会も少なくなれば、ちょっとは気持ちが楽になれるのにと感じたりしていた。

ぼくが同性愛者(ゲイ)だと気付いたきっかけは高校2年生の初恋だった

2年間一緒にいる中で仲良くなったり喧嘩したりを繰り返しながら、ぼくの中で好きな気持ちが大きくなりすぎて、初恋の人に2回「好き」だと告げたことがある。異性愛者に好きだと告げてもどうしようもないことは分かり切っているし、友達でさえなくなる可能性がある。ぼくが好きな相手に思い切って「好き」だと告げた後、ふたりの関係はどうなっただろうか。その実体験をここでは書き記そうと思う。

 

 

・1回目の告白

1回目は、2人で一緒に下校していたとき。たまたまバスの中で2人きりだったのでバスの一番後ろの広い席で、好きな人に膝枕してもらっていた。なぜかぼくがぷっちょを持っていたので、ぷっちょを食べさせてあげたりして過ごしていると、ふと好きだという気持ちがこみ上げて来て、抑えきれなくなって、初めてその人に「好きだよ」って告げてみた!だけど真剣な感じじゃなくて、あくまで笑いながら、冗談っぽくふるまって。

するとその人はぼくに笑って「ふーん、まぁ俺はぷっちょの方が好きやけどな」って冗談っぽい意味不明な返しをされた!まぁ冗談っぽく返してくれたおかげで変なムードになることもなく、それからも今まで通りの友達の関係でいられたからよかったのかも。もしかしたら関係が完全に壊れないように、あの人が気を遣ってくれていたのかもしれないな。

 

 

・2回目の告白

2回目は、だんだんぼくの好きっていう気持ちが大きくなって、関係が壊れてきた高3の4月。何かの拍子ですごくケンカしてしまって、もう今までみたいに仲のいい関係には戻れないなと思ったら、どうせなら最後にちゃんと好きだったって伝えようと思って、メールで「好きだよ。本当に」って泣きながら送信した。きっとその人とはこれから先もう話すことはできなくなるとわかっていたけれど、それでも自分の素直な気持ちを伝えたいと思った。

予想通りそれから高3の間はほとんど喋られなくなって、早く高校生活が終わればいいのにってずっと思ってた。叶わないとはじめからわかっている初恋をして、叶わないまま終わったのだから当たり前のことだったのに、毎日胸が張り裂けそうなくらいに悲しくて、学校もちょくちょく休むようになってしまった。これから先もずっとこんな風に、叶わない恋を抱きながら生きていくのかと思ったら、自分の未来に何ひとつ希望なんて持てなかった。

女が好きな男に、男から好きだよって告白したら、こんな風に離れ離れになってしまうんだって、それが当たり前の結果なんだって、悲しくても現実的な教訓として受け入れて生きていくしかないと、運命に打ちひしがれながら生きていた。

だけど「好きだよ」って告白したにもかかわらず、高3の終わりくらいになるとまたあっちから話しかけてくれるようになって、前みたいに一緒に帰ったり、一緒に勉強したり、誕生日にもメールくれたりして、ちょっとずつ元通りになっていった。同性愛者から異性愛者に「好きだよ」って告げたら、もう友達ではいられないと覚悟していたけれど、最初からある程度友情を築いていたら、そうでもないものなのかな。もうちゃんと話せないと思っていたから、前みたいに笑い合えないと思っていたから、最後の最後にまた一緒にいられて嬉しかった。

 

 

・告白して恋が叶わなくても、一緒に居続けられることもある

結局大学の受験に一緒に行ったりして高校時代の終わりを、最後に一緒にいられる時間を慈しむように過ごしていた。高校を卒業したらもう会うこともなくなる。ぼくは彼と会えなくなることがとても嬉しかった。叶わないのに津波のように押し寄せてくる恋する心に、やっと諦めをつきつけることができる。ぼくはもう嵐のように荒れる自分の心と一緒に生きていたくはなかった。

最後に仲良く過ごした後、ぼくも彼も浪人することになって彼からの連絡は途絶え、もう連絡を取り合うこともなくなった。これでやっと叶わない恋という呪いから解き放たれて生きられることを、ぼくは心から嬉しく思った。これから先ももう会うこともないだろうと思うと少しさみしいけれど、きっとお互いのためにはそれが一番よかった。

ぼくは自分の初恋の中で、同性愛者が異性愛者に「好きだ」と告白したとしても、まだ一緒にいられる場合もあるんだと知った。しばらくは距離が開いて悲しかったり苦しかったりしたけれど、「好きだよ」と告げたことを後悔したことはないし、きっと言わなかった方が魂が虚しかっただろう。もしかしたら彼も悩んで、最後の最後にぼくのことを思いやってまた近づいて来てくれたのかもしれない。わからないけど。これからぼくができるすべてのことは、彼を忘れられるように、ひたすらに前を向いて進むことだった。

お互いに浪人して、ずっと連絡も途絶えて、もう一生会うこともないだろうと思っていた彼と再開することになった話は、下の記事で書きました。

ノンケへの初恋と片思いの終わり!好きな人と完全に離れればすぐに忘れられるというのは本当か?

 

・大学時代、ノンケに告白すると彼からも「好き」とキスしてくれるようになった

大学時代、ぼくはまた同級生のノンケの男の子を好きになった。高校時代の初恋と同じように告白してもどうしようもないという結末になるのは分かり切っていたけれど、神様は気まぐれに絶対に叶わないはずの願いを叶えてくれる。ぼくが「好き」と告白すると、なんと相手もぼくのことを「好き」と言ってくれるようになった。相手は確実にノンケだったのに、なぜ彼がぼくのことを「好き」と言ってくれるのかわからなかった。それからぼくたちは会うたびに「好き」と言い合い、抱きしめ合い、触り合い、キスするような関係になった。

普通に考えたら確実に絶対に叶わない願いもふと叶ってしまうことがあるから、生きていることは尊いと感じた。どうせ叶わないと諦めて悲しみのままに真剣に生きる自分自身を見失ってしまうよりも、どんなに傷ついても打ちひしがれてもいいから思いを叶えたいと直感の指し示すままに燃え盛るように生きることの重要性を、大学時代の恋愛はぼくに教えてくれた。ノンケの彼が女性の肉体を必死に追い求めることは当然の運命と本能として変わることはなく、ほんのひととき思いが叶っただけだったけれど、今でもあの2人だけの秘密の時間は真実だったし、尊い宝物だったとぼくは信じている。

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・なるべく友情を壊さず穏便に異性愛者へ告白する方法

自分の経験から、なるべく友情を壊さず穏便に異性愛者へ告白する方法をまとめてみました。さらに同性愛者が異性愛者に告白する際の危険性についても。どうしようもない本能の問題を考えると告白を成功させるのは確かにかなり困難なことだけど、それでもなるべく相手を驚かせないようにとか、自分も相手もあまり傷つけずにしようと思いやり、配慮することくらいは可能ではないかと考えました。やっぱり大切なことは突拍子もなく意味不明なくらいいきなり告白しないことだと思います。「こいつ俺のこと好きなんじゃないの?」と感じさせられる段階にまで、拒否されることなく徐々に距離を縮めることができて初めて、自分にも相手にも思いやりと望みのある告白ができるのではないかと感じています。

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・ぼくの高校時代の初恋について

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・大学時代の2番目の恋について

大学時代、ぼくは片思いしているノンケの友達に膝枕されるのが好きだった

大学時代、片思いしているノンケの親友の幸せはぼくの地獄となることを知った

両思いに!大好きなノンケの親友に告白したら毎日「好きだよ」と抱きしめてくれるようになった

大学時代、ノンケの彼とゲイのぼくは会うたびにキスするようになった

ノンケの親友と愛し合いながら、彼は同性愛と異性愛の狭間で不安定にもがき苦しんでいた

ノンケの彼とゲイのぼくは、どんなに好きだと抱きしめ合っても恋人同士にはなれなかった

ゲイのぼくとノンケの彼は、お互いの部屋の合鍵を交換して恋人のように逢瀬を重ねた

言われるはずのない同性愛の人生の中で、ノンケの彼はゲイのぼくに「愛してる」と告げた

ノンケの親友とゲイのぼくは、同じ果実を男同士で触り合って同じ快楽と幸福を感じた

大学時代ノンケへの片思いを通して、ゲイのぼくは叶うはずがない運命の恋でさえ叶う瞬間があることを知った

ノンケの彼はぼくを好きだと抱きしめながらも、女の肉体を探し求め続けた

ノンケの彼には、ぼくとの同性愛的体験を受け入れる覚悟と誠実さがなかった

ノンケの彼との恋愛がつらく苦しすぎて、ぼくは通常の学生生活が営めなくなっていった

大学の留年を機に、ゲイのぼくとノンケの彼は少しずつ離れていった

ノンケの親友に失恋!ノンケの彼はゲイのぼくを裏切って彼女を作った

ノンケの彼と別れて、彼の部屋の明かりを見るだけでぼくの心は泣いていた

別れたくても別れられない…大好きなノンケの彼に呼ばれると、ぼくはすぐに彼の元へ舞い戻った

裏切られ続けたぼくは狂人となって、彼女と過ごすノンケの彼の部屋を訪ねることさえ恐れなかった

同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

ぼくを裏切って終わりなき悲しみを注ぎ込んだのに、ノンケの彼は自分の方が孤独だと言ってうなだれた

ノンケの彼の鞄からコンドームが出て来たけれど、ぼくは悲しみも絶望も何も感じなくなった

「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった

ノンケの彼がゲイのぼくと恋愛しても何ひとつメリットなんてないから、彼の「好き」という言葉を尊いと感じた

 

・同性愛について

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