海とぼくと島の秘密
あんなに通った海までの道を どんなに巡っても思い出せない もう二度と辿り着けないのかもしれない 今と昔は同じではないことを知る 踏み固められた獣道もやがて 生い茂った草と枝に埋もれて けれど水色の直感が覚え…
あんなに通った海までの道を どんなに巡っても思い出せない もう二度と辿り着けないのかもしれない 今と昔は同じではないことを知る 踏み固められた獣道もやがて 生い茂った草と枝に埋もれて けれど水色の直感が覚え…
南の島に砕かれた魂を 拾い集めるための旅に出よう どこにあるのか行方も知れない あなたの心を問い詰めるかのように 見失ったぼくの魂は淡い水色 透き通った碧い海にとけて見えない けれど呼び合うと決められている…
この南の島の海には ぼくの砕かれた魂が眠っている まぶやーまぶやーうーてぃくーよー 何度唱えても もう 戻らない 人を愛しなさいと海が揺れた あなたは愛されると風が鳴った 黄色く焦げついた日差しの中で ぼく…
あなたへと繋がる通路を探している もう二度と会えないことはわかっている それでもあなたとぼくが生きている限り 決してこの世から消えない通り道 どれを選べばあなたへと辿り着くのだろう そればかり考えて時は流れ…
好きだと言葉にしなくても 気持ちはきっと伝わっていた 言葉にしたら壊れてしまいそうなのに 言葉にせずにはいられなかった 同じ言葉を何度も言った まるで昨日を忘れたかのように 同じ言葉を何度も聞いた まるで明…
時が経てば忘れられるならば それは運命の人じゃない 時空の津波にも地震にも揺らされない 魂の核であなたを思っている 猫が2匹並んでいてもそれが 友達か夫婦なのかわからない まさにそのようにして…
あなたに好きと言う度に 思いは雪のように降り積もった 言葉にすればするほど消えない思いが 永遠に凍りつくように時を照らした あなたに好きと言われる度に 尊い宝石に触れたような気がした ひとつひとつの好きとい…
ぼくがあなたに好きだと言ってしまえば ぼくは罪人になってしまうから 世界はぼくを罰しに来るだろう 世界はやがてぼくを殺すだろう あまりにおそろしいその言葉を ぼくはあなたに告げずにいられなかった ぼくの思い…
同性愛者として生まれたなら、ぼくたちは幸せになれないのだろうか ・同性愛者のぼくは幸せになれない ・普通の人生を歩んでも、幸せになることは難しい ・普通の人生を生きることは、楽をすること ・普通ではない者だ…
幸せにはなれないという絶望が ぼくの魂の出発点だった それでもいいから生き抜く覚悟に 突き動かされるように人生は進んだ 人とは違うのに幸せになれるのだろうか 模索は続き傷は増えるばかりだった 人とは異なる世…