中島みゆき自身が語った!ラスト・ツアー「結果オーライ」でデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」を披露した理由とは?
目次
・中島みゆきのデビュー曲は1975年発売の「アザミ嬢のララバイ」
中島みゆきは1975年9月25日にシングル「アザミ嬢のララバイ」でデビューした。その後1975年12月21日に発表され世代を超えて歌い継がれている名曲と名高いセカンドシングル「時代」に比べれば、このデビュー曲は世間的には知名度の低い曲と言えるだろう。しかし知名度の低い曲の割には過去のコンサートでもしばしば歌われ、最近発売されたベストアルバム「ここにいるよ」にも収録されていることから、中島みゆきがこの曲を大切に思っていることが伺える。
中島みゆきが「アザミ嬢のララバイ」を歌うコンサートの映像や音源は、以下の作品で確認することができる。
・2007年コンサート「歌旅」で披露された「アザミ嬢のララバイ」と「ララバイSINGER」の見事な融合
中島みゆきは2007年のコンサートツアー「歌旅」の中で、この「アザミ嬢のララバイ」を披露している。「歌旅」内での「アザミ嬢のララバイ」の取り扱われ方は少々特殊で、「アザミ嬢のララバイ」単独で披露されている訳ではなく、「歌旅」開催当時の最新オリジナルアルバム「ララバイSINGER」(2006年11月22日発売)の中に収録されている「ララバイSINGER」という曲から引き継がれるようにして歌われている。「アザミ嬢のララバイ」の歌詞の中にも「ララバイSINGER」の歌詞の中にも同様に”ララバイ”という言葉が散りばめられていたので、それを利用して1975年のデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」と2006年の最新アルバム曲「ララバイSINGER」が遥かなる時代を超えて繋がり合ったような感慨深い演出だった。見応えのあるこの素晴らしい演出は「歌旅」のライブ映像作品、および「中島みゆきライブリクエスト-歌旅・縁会・一会-」の音源で確認することができる。
・「アザミ嬢のララバイ」の歌詞
ララバイ ひとりで眠れない夜は
ララバイ 私を訪ねておいで
ララバイ ひとりで泣いてちゃ惨めよ
ララバイ 今夜はどこからかけてるの
・「ララバイSINGER」の歌詞
ララバイ ララバイ 眠れ心
ララバイ ララバイ すぐ明日になる
・中島みゆき自身が語ったラスト・ツアー「結果オーライ」でデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」を歌った理由とは?
また2020年に開催されたものの新型コロナウイルスの影響で敢えなく8公演で中止になってしまった幻のラスト・ツアー「結果オーライ」でもデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」が披露された。ラスト・ツアーという最後の舞台で自らの原点とも言えるデビュー曲が歌われるという演出もなかなか趣深いものがあった。ぼくは運よくこの幻のラスト・ツアー「結果オーライ」の初日に参加することができた。ラスト・ツアー「結果オーライ」の公演の中で、中島みゆきは「アザミ嬢のララバイ」を歌う前にその心境を次のように語っていた。
デビューしてからしばらくは「ツアー」ではなく「コンサート」をやっていた。「わかれうた」がヒットしてからやっと「ツアー」を組んでもらえるようになった。忘れもしない「ツアー」最初の一曲目はこの曲だった。
やはり知名度の低いデビュー曲ではあっても、中島みゆき本人の中で「アザミ嬢のララバイ」はさまざまな思い出の詰まった思い入れの強い曲なのだろう。新型コロナウイルスという未曾有の事態に見舞われ、残念ながら幻のラスト・ツアー「結果オーライ」の正式な映像作品は残らなかったが、奇跡的にその音源は抽出されライブCDとして発売されている。全21曲で聞き応えたっぷりの中島みゆきラスト・ツアーの感動的な音源をまだ未聴の方はぜひ!
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