私たちはナマモノ!中島みゆきがコンサートツアー2010で名曲「時代」を歌う前に語ったこと

 

私たちはナマモノ!中島みゆきがコンサートツアー2010で名曲「時代」を歌う前に語ったこと

・中島みゆきのコンサート映像は多くない

さて、中島みゆきは「夜会」という言葉の実験劇場の映像作品は数多く発売されているが、コンサートの映像はほとんど発売されていない。その数は2018年現在、たったの3作品である。その3作品とは、歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007- [Blu-ray]と、中島みゆき「縁会」2012~3 (Blu-ray)と、中島みゆきConcert「一会」(いちえ)2015~2016 [Blu-ray]である。これまでの彼女の長い音楽活動を考えると、これは異例とも言える少なさだろう。これには彼女自身の、コンサートは生ものであるというこだわりが関係しているのかもしれない。無論、この3作品は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい映像作品である。

初めてのコンサート作品が発売されたのは2007年のコンサートツアー歌旅である。このツアーではコンサート会場のCD販売のブースにでかでかと、「今回のツアーは映像作品として販売されます!」と書かれていたのが印象的だった。他のアーティストだったならば、そんなこと当たり前じゃないかと思われるかもしれないが、中島みゆきにとっては衝撃の発表だったのだ。なぜなら、中島みゆきはコンサートを映像作品として売ることはないと、ファンの誰もが思い込んでいたのだから!

その残念ながらも仕方のない事実を、受け止めじっと耐えながらファンたちは彼女を応援してきたのだが、これまでの方針とは打って変わって、映像作品が発売されると決定されたのだから、その衝撃は察するに余りある。会場のファンたちが心の中で狂喜乱舞したのは言うまでもない。

 

 

・中島みゆきツアー2010の映像は発売されなかった

上記のように、中島みゆきは最近ならばコンサートが行われる度に映像作品を残すことが多いわけだが、最近の中でもコンサートツアー2010だけは、例外として映像作品にはならなかった。非常に残念である。その曲目は以下の通りだった。

(しかし唯一「時代」の映像だけは十二単~Singles 4~ (初回限定盤) にDVD収録されている)

 

・中島みゆきツアー2010の曲目

1.今日以来
2.翼をあげて
3.愛が私に命ずること
4.二隻の舟
5.サバイバル・ロード
6.時刻表
7.夜曲
8.真夜中の動物園
9.夢だもの
10.しあわせ芝居
11.銀の龍の背に乗って
12.Nobody Is Right
13.顔のない街の中で
14.鷹の歌
15.時代
16.悪女
17.たかが愛

 

 

・中島みゆきが鷹の歌を歌う前に語ったこと

中島みゆきのコンサートは歌自体ももちろん魅力的だが、その曲への持って行き方、そのMCにも大きな意味があり味がある。今回はこのコンサートの核となった鷹の歌時代の前の感動的なMCをご紹介しよう。

 

鷹の歌」の前のMC

中島みゆき:昔私こんな歌を書いてたんですね。「年をとるのは素敵なことですそうじゃないですか。」ははー。確かに言った覚えがある。夜会でもそんなの歌った覚えがある。随分なこと言ったもんですねー。へー。今になって思うと、こうですかね。「年をとるのは素敵なことです、そうかしら??」

素敵じゃないことなら結構あります。なんぼでもあります。お客さん他人事じゃありませんよ。素敵じゃないことだったらもう本当になんぼでも次から次へとある。けども、まぁこうも思うんです。

年をとると、素敵なことも、ちょっとだけ、ほんとにほんのちょっとだけかもしれないけど、きっと、ある。

→ピアノ伴奏へ

created by Rinker
Yamaha Music

 

・中島みゆきが時代を歌う前に語ったこと

時代」の前のMC

中島みゆき:今日はお会いできてうれしうございました。

私たちはお互いにナマモノですから、明日のことは誰にもわかりません。明日また会えるかどうか、それは1歳の人だろうと、100歳の人だろうと、誰にもわからないことです。

だからこそ、今日、ひととき、お会いできて、うれしうございました。

あなたの人生に、私からの、拍手を、おくらせて下さい。

→中島みゆき客席に向けて拍手

→中島みゆき:今はこんなに悲しくてー♪

created by Rinker
Yamaha Music

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

中島みゆきベストアルバム「ここにいるよ」の楽曲が収録されている全てのオリジナルアルバムとライヴ作品を徹底解説するよ!

中島みゆき夜会の全作品あらすじ、曲目、クライマックスを徹底解説!夜会の心に響く言葉たち