愛されるべき人
「お母さん大好き」 「お父さん大好き」 「おばあちゃん大好き」 「おじいちゃん大好き」 自分は愛されるべき存在だと 信じて疑わなかったのは ぼくが惜しみなく愛されていたから 遠い過去だけではな…
「お母さん大好き」 「お父さん大好き」 「おばあちゃん大好き」 「おじいちゃん大好き」 自分は愛されるべき存在だと 信じて疑わなかったのは ぼくが惜しみなく愛されていたから 遠い過去だけではな…
魂だけをあの島へと置いて来たんだ あなたに好きだと抱きしめられたその時から ぼくは魂を失ってしまった 現し身だけを引きずりながら異国を彷徨う 抜け殻となるかもしれない 災いが降り注ぐかもしれな…
ひとつひとつに意味があることを 見逃しながら舟は進んだ 繋がり合って描き出す星座を 見下ろす翼もなく時は流れた 海流から運ばれてくる歌には 何ひとつとして同じ言葉はない それなのにあらゆる涙に…
異国を旅して彷徨い果てても 私たちが必ず辿り着くのは 歩き始めた遥かなる源流 光に揺らぐ森の中の清流 最初から知っていたものを見失い 最後にもう一度見出すことで 人は一生を終えていく 秘境の川…