夏休みが通り過ぎても
永遠に終わることのない宿題
学校を卒業した後でも
注ぎ込む解き明かすべき難題
誰もが持っている自分だけの問いかけを
他の誰も見抜くことができない
なぜ自分だけが悲しいのだろうと
誰もが打ちひしがれながら心を閉ざす
滅びかけた解答を天に翳せば
それは自分にしか読めない文字達の群れ
けれどせめてひとりくらいは
わかってくれると祈らずにはいられない
たったひとりを見つけられるだろうか
共に生きられなくても泣かないだろうか
死を知ることのない獣達のように
少年は青い液体の瞬間だけを慈しんだ
本当に大切なものたちは
もう既に刻み込まれている
恐れることはない 嘆くことはない
ぼくたちは最初から答えを知っている