父親の死やおばあちゃんのお葬式の歌も!浜崎あゆみ全盛期の隠れた名曲10選
目次
- ・浜崎あゆみには隠れた名曲がいっぱい!
- ・Hana (from”A Song for XX”)
- ・Wishing (from”A Song for XX”)
- ・POWDER SNOW (from”A Song for XX”)
- ・ever free
- ・End of the world (from “Duty”)
- ・SCAR (from “Duty”)
- ・teddy bear (from “Duty”)
- ・Naturally (from “I am…”)
- ・Because of You (from “Memorial address”)
- ・Memorial address (from “Memorial address”)
・浜崎あゆみには隠れた名曲がいっぱい!
浜崎あゆみはヒット曲が多すぎるのでヒット曲だけ知っていればお腹いっぱいになってしまいそうな気もするが、彼女のオリジナルアルバムを聞いているとアルバム曲の中にも隠れた名作が残されている。ここでは彼女の隠れた名曲を、初期(全盛期)のアルバムからピックアップしてご紹介したいと思う。
・Hana (from”A Song for XX”)
例えば今 急にここから姿を消したら
ひとりくらい探そうとしてくれたりしますか
見つかるまで人は優しいものと
信じながら待ってていいのですか大人になってゆくこととと
無邪気な子供でいるのは
どっちがつらいことですか
そんな質問はやめましょうあなたが咲くのなら
(この記事は著作権法第32条1項に則った適法な歌詞の引用をしていることを確認済みです。)
浜崎あゆみの1stアルバム「A Song for XX」の3曲目。スピード感あふれる爽やかなメロディと、初期の浜崎あゆみの澄んだ歌声と、それに似合わない暗く重く孤独な歌詞とのギャップが逆に新鮮で心に響く。アルバム「A Song for XX」は、表題曲「A Song for XX」からも感じられるように孤独感のある歌が多いのも特徴。
・Wishing (from”A Song for XX”)
星の数ほどの 出会いと別れを繰り返し
あの頃まだ失うものの方が 多かったけど今は違ういつも頼ってばかりだけれど
今度は私が守るからね
本当は君も強くはないし
ひとりじゃいられないことも知った君が大好きなあの人と
笑っていられるように
初期の浜崎あゆみの澄んだ歌声で歌われる、優しい気持ちになれるバラード。1stアルバム「A Song for XX」の7曲目。孤独で繊細な曲が目立つ中で、人を思いやる気持ちにあふれたあたたかな歌詞が魅力的。彼女の親友なつきのために歌詞が書かれたと言われる。
・POWDER SNOW (from”A Song for XX”)
もうひとりきりにしておいてほしいの
誰も私を知らぬ場所へ逃げていいの
そんなこと間違っていると責められようと
これ以上心がもうもたない 明日はいらないの泣きたいだけ泣いてもいい 涙枯れてしまうくらい
今なら白い雪たちが流して消してくれるでしょうねぇ助けて…
「Hana」「A Song for XX」と同様に、驚くほど孤独感あふれる暗い一曲。暗いけれど彼女の清らかで細い歌声が孤独の美しささえ感じさせてしまう名曲。アルバム「A Song for XX」の10曲目だが、ぼくの中ではピアノだけで演奏されるアコースティックバージョンの「POWDER SNOW」の方が、雪が舞う様子が目の前に浮かんで来るようで好き。アコースティックバージョンは2ndアルバム「LOVEppears」かアコースティックアルバムで聞ける。
・ever free
美しいものは時に悲しいもの
やがて来る別れ感じて
黒い列並べずに はみ出して顔あげた
いつかみた空を思った行き先はどれくらい 遠く遠いところなの
もう二度とは戻れないほど遠いところなの
おばあちゃんのお葬式に行けなかった時の心情を歌ったと言われる。オリジナルアルバムには未収録だが、それを感じさせない名曲。何か特別な思いがあって敢えてアルバムに収録させなかったのではないかと感じられる一曲。シングル「vogue」かアコースティックアルバムで聞くことができる。
・End of the world (from “Duty”)
自分よりも不幸な人を
見ては少し慰められ
自分よりも幸せな人
見つけたなら急に焦ってるだけどきっとだから時々
どうしようもなく
惨めな姿に気が付いて
現実にぶつかる私は何を思えばいい?
私は何て言ったらいい?
こんな私のことわかろうとするなんて
君がはじめてだった
3rdアルバム「Duty」の4曲目。人間が隠しておきたい本当の心情を露わにしている痛切で激しいロックナンバー。この曲の本来の曲名は「Duty」で、今発売されている「Duty」の曲が「End of the world」という名前だったが、アルバムタイトルが「End of the world」だとなんだか絶望的なので、2曲の名前だけ入れ替えてしまったという逸話がある。
・SCAR (from “Duty”)
今日もどこかで出会い
分かり合えた者たち
別れゆく物語
繰り返されます
始まりがあれば必ず終わりがあるという街の景色を俯瞰して眺めているような歌詞を持つスローバラード。大ヒット曲「M」の歌詞に通じる移り変わりを見事に捉える視点がこの時から確かに育まれている。3rdアルバム「Duty」の5曲目。
・teddy bear (from “Duty”)
目覚めたわたしの枕元
大きなクマのぬいぐるみ いました
隣にいるはずのあなたの
姿と引き換えに
浜崎あゆみが幼い頃離婚して家を出た父のことを歌っているとされる。ピアノの音と彼女の切ない歌だけが響き渡る名曲。3rdアルバム「Duty」の10曲目。というかはっきり言って3rdアルバム「Duty」は捨て曲なしの名作!!!!!
・Naturally (from “I am…”)
美しすぎるものばかり
集めて並べて眺めて
綺麗な夢ばかり見ては
現実をただ嘆いてたの
4thアルバム「I am…」のアルバム曲の中でもかなり完成度の高い作品!本当にどうしてこれがシングルにならなかったのか不思議に感じてしまうほどの完成度の高さ!この曲だけ何回でもリピートできてしまうほどにお気に入り!鋭く心に突き刺さる歌詞も魅力的!
・Because of You (from “Memorial address”)
目と目合って
言葉を交わした
胸が高鳴って
笑顔で隠した君を知らなかった頃に
戻れなくなっていた
1stミニアルバム「Memorial address」の3曲目に収録されている切ないロックナンバー。この曲もアルバム曲とは思えないくらいに完成度の高い作品!昔の少女漫画の絵が出てくるミュージックビデオがなんだかレトロで素敵!
・Memorial address (from “Memorial address”)
胸騒ぎと共に眠りについた夜更け
とても悲しい夢を見ていたのを覚えてる
その朝 予感は沈黙を破るように
鳴り出した電話で現実のものとなった心に消えない傷跡を残したまま
あなたはひとり星になったさよならね もう二度と 会えない場所へ行ったのね
永遠の別れの冷たさを受け止められずに
聞かせてほしかった嘘で構わないから
わたしはあなたに確かに愛されてたってたった一度でいいから…
1stミニアルバム「Memorial address」の表題曲。父親の逝去を歌詞にしたものだと言われる。1stミニアルバム「Memorial address」のジャケット写真に映された、鏡の上に書かれた数字は父親の命日とも。「死」という旅立ちを見事に美しい歌詞として仕上げ、歌の最初は冷たく囁くように、曲の最後は激しく感情的に歌い上げるその表現力に圧倒される。
1stミニアルバム「Memorial address」の他に「A BEST2 BLACK」の最後にもシークレットトラックとして収録されている。「A BEST2 BLACK」の最後の曲は「Part of Me」でこれは「Part of Memorial address」の略ではないかと言われる。さらに「A BEST2」はBLACKとWHITEの2枚同時発売であり、この白黒はお葬式の幕を表現しているのかもしれないと言われる。