ぼくたちが異なる少年だと
一体誰が決めたのだろう
隠された秘密の果実を確かめ合えば
ぼくたちは何もかもが同じだった
同じように天を貫くほどに聳え
同じような脈動を繰り返した
同じように先端を濡らし合って
同じような青い液体を滴らせた
少年たちは誰もが果実を隠している
誰にも見せずに宝物として護っている
だからぼくたちは他の果実を知らない
もしかしたら自分だけ違うのかもしれない
ぼくたちが同じ少年だと知るのは
ただ少年たちが愛し合った時だけ
あらゆる罪も見せられない快楽も
あなたと同じだから赦されていく
異なる肉体を求め合っても
人はただ孤独になるだけ
同じ果実に触れ合ったぼくたちだけが
辿り着くべき異郷がある