底知れぬ悲しみが
あなたにもあるだろうか
絶えることのない涙が
その胸を伝うだろうか
誰のせいにもできない
憂いをぶつけるあてもない
この悲しみの根を辿れば
私が生まれてきたことへと行き着く
今、ここに、いることが悲しい
過去も未来もないことにして
今、ここに、いることが苦しい
此岸も彼岸も見失った島で
救いを待つことにも飽きたから
私は悲しみを掘ることにしました
血が噴き出ても 気が遠のいても
私は私を 掘ることにしました
源流が近づけばやがて気付くだろう
私が世界を愛していたこと
裏切ったかのように見えた世界が
私をずっと眺めていたこと