あなただけ

 

 

ぼくにかけられた
呪いを見つめても
逃げずに抱きしめた人は
あなたがはじめて

ぼくのすべてを見せて
あらゆる正体を明かしても
好きだと告げてくれた人は
ただあなただけ

異界の者に見えたでしょう
はるか遠くの岸辺に聳える
見知らぬ異国の不思議な言葉で
語りかけるみたいでしょう

奇跡だと信じて疑わなかった
あなたに会うために生まれたんだと思った
だからあなたを手放せなかった
愚かにすがりついても

あなたがいなければ
生きられる自信がない
だけどそう思える人にこの人生で
ひとりでも出会えてよかった

 

 

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