あなたの燃え盛る性欲が
ぼくにはとても眩しかった
女の肉体へと真っ直ぐに疑うことなく
あなたは突き進みぼくの前から姿を消した
あなたの発情はすべての男の性欲の象徴
あらゆる男の生命はそのために生まれてきた
ありふれた性欲が目の前に立ちはだかり
特別なのはむしろあなたを求めるぼくの方だった
なぜぼくだけがあなたのように
異なる肉体に発情しないのだろう
ぼくはあなたの性欲に憧れていた
いつかあなたのようになりたいと願っていた
まだ女の肉体を知らないあなたの果実は
とめどなく青い液体を生産し続け
いつの日か野性の本能を解き放つため
妄想の中でただひたすらに女を犯した
ぼくに発情するあなたの果実が
手の中でぼくと同じようにふるえる時
あなたの間違いに満ちたその性欲が
この世界の何よりも正しくあれと祈った