ぼくたちが男と女だったなら
何ひとつ迷うことなく事は進んだ
抱きしめ合うことも
キスをすることも
おかしいと葛藤しながらも
突き動かされる定めがあった
まともじゃないと苦悩しながらも
抗い切れない衝動があった
正しさに護られるような恋じゃなかった
全ては間違いで 全ては危うかった
ひとつずつ 少しずつ
確かめ合うように 導かれるように
片方が好きと告げた時から
毎日好きと言わずにはいられなくなった
片方がキスをしたその日から
出会うたびに交わし合うことが必然になった
間違いだらけだったぼくたちは
何度も傷付きながら 怯えながら
正しい恋よりも大切なことを知った
正しくないのに結ばれる尊さを誓った
間違った恋だからいつまでも
一緒にいることはできなかったけれど
永遠よりも長い一瞬がこの世にはある
銀河よりも輝く宝石がこの胸に宿る
あなたはいつでも正しく生きられたのに
共に間違いを犯してくれたことを忘れない
まともではないと2人で笑いながら
真剣に向き合った眼差しを忘れない