少年の信仰

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祈りの掌を合わせた先にあるものは
神の姿か、仏の面影か
深き礼を為すその頭の上におはすのは
親の形見か、恩師の言葉か

崇め奉るべきだと教え込まれたものが多すぎて
ぼくたちは誰にも願いを語れない
尊敬すべきものたちを決め付けられて
心から敬う方角がわからない

自分の正体を見透かす鏡を
さがし出すための旅に出ないか
曇りなき光を伝える鏡面に
触れるための呪文を唱えて

植え付けられた偶像ではなく
立てかけられた位牌ではなく
畏れを抱く偉大さではなく
心から祈るべきものを教えてよ

ぼくはそっと目の前の神棚に
自分自身の遺影をそっと安置する
自らの源流の少年という姿以上に
神聖な影があるだろうか

さようなら、いなくなった少年
はじめまして、生き続ける少年
あらゆる神々を通り過ぎて
ぼくにはあなたしかいないことを知る

清らかな森に魂を隠しながら
怒りで自らを燃やし尽くす者よ
真実の鏡は森の中の清流
本能で知っていた歌声の澪標

 

 

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