青い液体がなくても
ぼくは君を愛しただろうか
青い液体があるのに
君はぼくを愛していると言った
人はいつか望まなくても
自らの果実に支配されて
突き動かされて手放してしまう
清らかなままの思いのすべてを
果実の潤うことが嬉しくて
快楽を伴うことが卑しくて
ぼくたちは愛に戸惑う
何が本当の愛かを見失う
青い液体を解き放つことを
たとえ果実は望んでも
それに裏打ちされた愛を
必要ないと嘆くとは限らない
青い液体がなくても
ぼくは君を愛しただろうか
青い液体があるのに
君はぼくを愛していると言った