ぼくの果実以外は好き
ぼくのたったひとつの 果実を優しく撫でながら おまえのここ以外ならば すべて好きだとあなたは告げた ぼくの尊い果実の熱を 確かにその手で感じながら 男がこれを好きなのは おかしなことだろうとあ…
ぼくのたったひとつの 果実を優しく撫でながら おまえのここ以外ならば すべて好きだとあなたは告げた ぼくの尊い果実の熱を 確かにその手で感じながら 男がこれを好きなのは おかしなことだろうとあ…
ぼくたち2人は、同じ果実を持つ同じ生き物だった。 ノンケの親友とゲイのぼくは、男同士で同じ果実を触り合って同じ快楽と幸福を感じた ・大学時代、ぼくはノンケの同級生の男の子に片思いしていた 大学時代、ぼくは同…
満たされる果実と 解き放つ快楽の狭間で 少年たちは夢を見よう たどり着かない岸辺を眺めよう もしも解き放ってしまえば ぼくたちは死んでしまうから 動物のように喘いだ後で 大切な何かを失くしてし…
少年の果実が 満たされる度に思う 青い液体にはもどかしさと 根源の炎が宿っている 快楽と共に解き放っては すぐにまた満たされ 海がまるで揺れ動くように 忙しく果実は濡れゆく 水色の果実が 満た…
男ではない人がいる 女ではない人がいる 男でも女でもない人がいる あの人はいったい誰なの 男であると語る人がいる 女であると語る人がいる 男でも女でもあると語る人がいる けれど本当はあなたは誰…
人はなぜ死んでしまうのだろう。 裸体で泳いだ宇宙の海に導かれ、ぼくは人がなぜ死ぬのかを知った ・裸体で泳いだ宇宙の海 ・この世で最も深い罪は、この世で最もささやかな雨によってゆるされる ・ウミヘビが陸に打ち…
果実だけがぼくたちのすべてだった 果実が快楽へと導かれる道をさがしては 昼も夜も彷徨い歩いた ねぇもう一度 果実に青い液体の快楽を ずっと昔はこうじゃなかった 世界のあらゆる光を求めていた 優…
少年たちは誰もが 青い液体を射出する快楽に夢中になっている 若さがもたらす快楽を忘れることができずに 美しい果実のことだけを考えて一生が終わる もしも本当の快楽ならば 永遠に続いてほしいと願う…
「あなたは神から生まれましたか あなたは仏から生まれましたか あなたはキリストから生まれましたか いいえ、わたしは生殖器から」 異教だとののしれば 人の心の正体が知れ渡る 同郷だとひとつ交わせ…
ぼくたちは秘密を持っている 美しい果実を隠し持っている けれどその秘密ははじめから暴かれている 明かすためにこそ秘密は敢えて閉じられる ぼくたちは秘密を持っている 青い液体を隠し持っている 洗…