水色の少年の秘密
男を好きになると知られてしまったならば誰もが気味悪がって逃げ出すとずっと思い込んでいた 知られてはいけない知られてはいけない閉ざした心は氷のように青ざめて生きる国はいつも荒野だった ぼくが男を…
男を好きになると知られてしまったならば誰もが気味悪がって逃げ出すとずっと思い込んでいた 知られてはいけない知られてはいけない閉ざした心は氷のように青ざめて生きる国はいつも荒野だった ぼくが男を…
長く伸ばした少年の髪は 旅の記憶を宿した聖域 他人にどう思われようとも ぼくたちは自らの結界を護り抜こう 長く伸ばした少年の髪は 秘境に生きるチベット民族の天空 五色の旗が舞う輪廻の虚空で 聖…
水色はいつの日も淡く儚い あまりに澄んだ現し身が穢されるのを待ってしまう はじめからくすんで醜い魂だったなら 時の流れや世の中に怯えることなどなかったのに 特別に美しいからこそ天に祈っていた …
青い液体を1日蓄えれば少年たちは憂鬱になる出したくても出せない衝動に支配されただ天に向かう果実をその手で押さえつける 青い液体を2日蓄えれば少年たちは獰猛になる根源から訪れる野生のエナジーを抑えきれず前のめりになって…
意味のないものを もっとぼくにください この世は意味のあるものばかりで もう疲れてしまったから 得にならないことを もっとぼくに見せてよ 損することに怯えた小賢しさを 脱ぎ捨てて今 裸になって 一度見ただけ…
本当の悲しみは たとえ誰かに話したからと言って 決して消えることはない ぼくだけの永遠の輝き 悲しみと共に生きなさい たとえことごとく打ち滅ぼされようとも 苦しみと共に進みなさい たとえ何ひとつ希望を見出せ…
子供よりも大人の方が正しいと この世では誰もが信じて止まない 未熟な子供が成熟し完成したものが大人だと 完全なる大人たちは思い上がり支配を始める 本当は子供たちの方が正しかった 何よりも素晴ら…
あなたが本当にぼくを愛していたのか ぼくが本当にあなたを信じていたのか どうせわからないものだけを追いかけ続けたい 答えがわかってしまうものなんてつまらないから ぼくたちは答えを出せる人が偉いと教育され 答…
この肉体を司る遺伝子が ぼくをふたつに分け隔てるように まさにそのようにして人の魂でさえ ふたつに分かれて旅をするのかもしれない ぼくは永遠に探し続けるだろう 喪失してしまった自分自身の魂の半…
人の世で正しいと噂される愛を 抱くことに価値なんてなかった あなたを愛することが間違いだと気づいても 止められない愛にこそ意味があった 利益を生み出すと賞賛される愛を いつだって掴むようにぼく…