幸せという利益を超えるための本能
あなたといてもぼくは 決して幸せにはなれなかった 人は幸せへと向かっていく生き物 それなのにどうしてあなたを目指していたの ゆるされないことたちが この世には多すぎて怖かった 本当のぼくを見せ…
あなたといてもぼくは 決して幸せにはなれなかった 人は幸せへと向かっていく生き物 それなのにどうしてあなたを目指していたの ゆるされないことたちが この世には多すぎて怖かった 本当のぼくを見せ…
愛は島より抜け出して 愛は島へと帰ります ひとつずつ ひとつずつ 愛ではなかったものを脱ぎ捨てて 恵みであるように見せかけて 見返りの種だったこともあった 愛しさのように見せかけて 寂しさの欲…
少年の生命が最も快楽を感じるのは 春の果実から青い液体を解き放つ瞬間 ぼくたちはこのために生まれてきたんだと 濡れた果実を触ることに夢中になる どんなに隠しても見抜かれてしまう どんなにすまし…
男を好きになると知られてしまったならば誰もが気味悪がって逃げ出すとずっと思い込んでいた 知られてはいけない知られてはいけない閉ざした心は氷のように青ざめて生きる国はいつも荒野だった ぼくが男を…
長く伸ばした少年の髪は 旅の記憶を宿した聖域 他人にどう思われようとも ぼくたちは自らの結界を護り抜こう 長く伸ばした少年の髪は 秘境に生きるチベット民族の天空 五色の旗が舞う輪廻の虚空で 聖…
水色はいつの日も淡く儚い あまりに澄んだ現し身が穢されるのを待ってしまう はじめからくすんで醜い魂だったなら 時の流れや世の中に怯えることなどなかったのに 特別に美しいからこそ天に祈っていた …
青い液体を1日蓄えれば少年たちは憂鬱になる出したくても出せない衝動に支配されただ天に向かう果実をその手で押さえつける 青い液体を2日蓄えれば少年たちは獰猛になる根源から訪れる野生のエナジーを抑えきれず前のめりになって…
意味のないものを もっとぼくにください この世は意味のあるものばかりで もう疲れてしまったから 得にならないことを もっとぼくに見せてよ 損することに怯えた小賢しさを 脱ぎ捨てて今 裸になって 一度見ただけ…
本当の悲しみは たとえ誰かに話したからと言って 決して消えることはない ぼくだけの永遠の輝き 悲しみと共に生きなさい たとえことごとく打ち滅ぼされようとも 苦しみと共に進みなさい たとえ何ひとつ希望を見出せ…
子供よりも大人の方が正しいと この世では誰もが信じて止まない 未熟な子供が成熟し完成したものが大人だと 完全なる大人たちは思い上がり支配を始める 本当は子供たちの方が正しかった 何よりも素晴ら…