ぼくがあなたの夢を見ている時
あなたもぼくの夢を見るだろうか
ぼくがあなたを運命の人だと信じていれば
ぼくもあなたの運命の人になれるだろうか
深すぎる縁がふたりを近づけた
少年と少年がこれ以上なく求め合って
この世にあるはずもない営みが
繰り返し咲いた碧い島を忘れない
あまりに寄り添うと人は傷つけ合う
絆が強すぎると不意に鋭く突き刺さる
ぼくたちが本当に必要だったのは
お互いに向き合わない浅き縁だった
どうでもいい親友ならば永遠を紡げただろう
軽く傷つけられる相手なら何もかもを許しただろう
かけがえがない人だと信じてしまった
たったひとりの人だと恋してしまった
愛していると誓いあったからこそ
ぼくたちはもう一生巡り会うことができない
孤独と喪失に貫かれた魂を引きずって
ぼくたちを引き離した愛の意味を考えている