性欲と発情
あなたへと向かう性欲と発情は 燃えるような肉体の直感 どんなに解き放ってもすぐ舞い戻ってくる 少年の悩ましい輪廻は快楽と喪失の衝動 いつまでもあなたを忘れられない思いは これ以上にない魂の直感…
あなたへと向かう性欲と発情は 燃えるような肉体の直感 どんなに解き放ってもすぐ舞い戻ってくる 少年の悩ましい輪廻は快楽と喪失の衝動 いつまでもあなたを忘れられない思いは これ以上にない魂の直感…
心が迷妄の中にいたとき ここじゃない場所に救いがあるのだと 暗闇の中でことごとく傷つきながらも 他人の創造物だけをまさぐり続けた 自らの運命に苛まれ 自らの魂が滅んだとき 自分ではない国に活路…
あなたの果実は熱かった あなたの果実は震えていた あなたの果実は潤っていた そしてそれは ぼくも同じだった 異なる肉体なのに同じであることが不思議だった 離れ離れなのに通じていることが嬉しかっ…
ぼくはぼくを護り抜くことを 絶対に諦めたりしない どんなに季節が移り変わっても ぼくを慈しむぼくは消えない それでもやがていつの日にか ぼくはぼくに別れを告げる定め 避けることのできない別れの…
いつまでも忘れられない人 消えない思いは時とともに やがて薄らぐと信じていたけれど 何ひとつ変わらずにこの胸を支配する あなたは時を抜け出した人 あらゆるものは絶え間なく移ろい 姿を変えて 形…
生まれたばかりの赤子が 誰に教えられることもなく あらゆる力で母の乳を求め 明日を生き延びられるように 青い液体を育み出した少年たちが 誰に止められようとも やがて女の肉体に夢中となり 濡れた…
この世で誰よりも自分を愛しなさい それだけがあなたが救われるただひとつの鍵 浮世の噂をすり抜けて真理の宝石を掴み取ろう 直感と本能を取り囲む曇り硝子を砕き割ろう ゆるさないと燃え盛る炎は不動明…
自分を愛してはならないと 見ず知らずの見張りが浮世に蔓延る 他人を愛することこそ優れた愛だと 浮世の風に乗って噂が運ばれる 自分を守ることは卑しいことだと 人間たちは心の鎧を砕こうとする 他人…
ぼくを傷つける者を ぼくは決してゆるしはしない 遥か地獄の底までも追い詰め 八つ裂きにしてもまだ足りない この子の運命を知らない者たちが 無遠慮に浮世の泥を投げつける これ以上まだ傷つけるつも…
深い怒りに苛まれたとき わたしはわたしでなくなる どこからともなく舞い降りた化身 わたしはわたしを旅立たせる 正気を保っていられたうちは まだ真理の国が霞んで見えなかった 我を忘れた狂おしい日…