時が経てば忘れられるならば
それは運命の人じゃない
時空の津波にも地震にも揺らされない
魂の核であなたを思っている
猫が2匹並んでいてもそれが
友達か夫婦なのかわからない
まさにそのようにしてぼくたちには
男か女かなんてどうでもよかった
求め合ったならばそれが答えだと
他でもないぼくたちが知っている
呼び合ったならばそれが定めだと
浮世を遡上しても辿り着くべき岸辺がある
男だからあなたを好きになったわけじゃない
好きになったあなたが同じ肉体を持っていただけ
それはきっとあなたも同じだったと
異なる肉体を激しく求めるあなたが教えている
同じ肉体と果実を慈しんだことを
あなたはどうか忘れないでいてほしい
どちらの肉体を愛することも間違っていないと
あなたの熱い果実がぼくに伝えていた