たくさんあるものの中から
どうしてしてそれを選ぶのだろう
自分自身のことなのに
なにひとつ説明できない
たとえ巡り会っても交わし合う言葉もなく
ただ通り過ぎるだけの人もいるね
たとえ巡り合っても比べ合って
帰らぬものになることもあるね
それを悲しいなんていちいち嘆いていたら
ぼくたちは生きていけない
数知れぬ別れを繰り返しながら
悲しみなんて受け流して生きていく
何によって選ばれたのならば
ぼくの心は救われるのだろう
愛する人 見知らぬ人 大いなる集団
その答えを確かに持っている
選ばずに別れゆくものたち
いつの日かまだ出会えるのかな
選ばれずにすれ違うものたち
もしかしたらどこかで会っていたかな
永劫の輪を描く時間の中で
あらゆる森羅万象はつながりあい
もう出会いや別れを惜しんだりしない
ぼくたちはいつもたったひとつを担ってゆく