ドラえもんのしずかちゃんといえば、子供の頃は女の子らしさの代表として認識されることも多く、可憐で純粋でか弱いイメージが強いが、しかしドラえもんの映画をよくよく見返してみると、え、実はしずかちゃんこそ最強キャラじゃないの?!と思うことが多々あったので、ここでぼくの考えた“ドラえもん映画におけるしずかちゃん最強説”をご紹介しようと思う。
ドラえもん映画におけるしずかちゃん最強説
・「のび太の宇宙小戦争」で戦車を乗り回し敵を打ち負かす
・「のび太と鉄人兵団」でひとりタイムマシンを乗り回し地球を救う
・「のび太と雲の王国」でいきなり地球人代表として演説スピーチ
・「のび太の宇宙小戦争」で戦車を乗り回し敵を打ち負かす
独裁者ギルモア将軍の手に落ちたピリカ星の大統領パピを救うために、ピリカ星へとやってきたのび太たち5人。ドラえもん、のび太、ジャイアンの3人はピリカ星に残っている反政府団体の自由同盟の仲間と連絡を取り合うためにピリカ星にある地下のアジトへ、しずかちゃんとスネ夫は小衛星帯の中に隠されている自由同盟の秘密基地に残って基地を守っていた。しかし、ドラえもんら3人はギルモア将軍の手に落ちた情報機関PCIAにとらえられた上に、小衛星帯の中の秘密基地の在り処も突き止められてしまう。PCIAは大量の無人戦闘艇を自由同盟の秘密基地に送り込み、秘密基地に残っていたしずかちゃんとスネ夫は憔悴する。スネ夫はもはやこれまでと絶望し、部屋の片隅でひとりうずくまってひとり泣いていた。それを見つけたしずかちゃんは、何も言わずに黙って意を決し戦車へと乗り込む。
「そりゃあわたしだって怖いわよ!でも、このまま独裁者に負けちゃんなんてあんまり惨めじゃない!やれるだけのことをやるしかないわ…!!!」
なんとも勇ましいしずかちゃんの姿!しずかちゃんの勇気に鼓舞されスネ夫も自ら戦車で応戦!しずかちゃんとスネ夫の戦車の活躍により、何百もの無人戦闘艇を打ち倒してしまうのであった。
・「のび太と鉄人兵団」でひとりタイムマシンを乗り回し地球を救う
ロボットの星、メカトピア星から地球人を奴隷にするためにやって来た大量の鉄人兵団たち。ドラえもん,、のび太、ジャイアン、スネ夫の少年たちは鉄人兵団がなんとか人間たちに危害を加えないように、実際に戦場で戦っている。しずかちゃんは、メカトピア星のスパイロボットのリルル、スネ夫の作ったプラモデルロボットのミクロスと共に、しずかちゃんの家で待機している。なんとか地球人奴隷作戦を食い止める方法はないかと考えていたところ、メカトピア星を作り出した大昔の科学者に会いに行こうという大胆な計画を思いつく。しずかちゃん一行はすぐさまのび太の家に移動し、タイムマシンに乗り込み、何度もワープを繰り返して、大昔のメカトピアへとたどり着く。
この時に何度もしずかちゃんが「ワーーープ!!!!!」と叫びながら宇宙空間さえ飛び越えていく様がかっこいい。というかしずかちゃん、いつの間にタイムマシンをひとりで乗りこなせるようになったのか。今までのアニメでも映画でも、しずかちゃんがひとりでタイムマシンを操縦しているシーンなど見たこともない。しかもタイムマシンを乗りこなして、時空を飛び越えていくだけではなく、何度もワープを繰り返し、空間まで超越していく。もはやタイムマシンの使い方を完全に理解していると言っても過言ではないだろう。しかも始めての運転で!しずかちゃんのタイムマシン運転取得能力には脱帽するばかりである。
・「のび太と雲の王国」でいきなり地球人代表として演説スピーチ
地球環境を破壊している人間たちの世界を洗い流してしまおうと、洪水計画を企てている雲の王国の住人の人々。洪水計画の実行を決定するための最期の審判に、しずかちゃんとジャイアンとスネ夫が地球人代表として突如出席することとなる。ジャイアンとスネ夫はただただ感情的に訴えを繰り返すだけで、雲の王国の人々の心をつかむことができない。このままでは洪水計画は実行されそうである。そこでしっかり者のしずかちゃんの登場!
「たしかにおっしゃる通りです。わたしたち人間は自分たちの暮らしを豊かにするために、まわりのことなんか気にもかけなくなっていたんです。でもこれからは違います。自然を大切にしなくちゃいけないと気づいた人たちが増えて来ているんです。地球を守ろうという運動も広がっています。時間がかかるかもしれないけれど、長い目で見てください!!!」
まさに地球人代表として堂々と演説を行なったしずかちゃん。雲の王国の人々も前の2人よりは彼女の意見に関して思案しているような印象を受ける。この場では完全に雲の王国の人々を納得させることはできなかったが、地球人代表としての必死の説得力のある演説に、見ている誰もが感動したに違いない。というかいきなり地球人代表として、地球の運命を決定づけるあのステージで、感情的にならずに堂々と論理的な発言をできるしずかちゃん、やはりただ者ではない風格が漂っていた。