あなたに好きと言う度に
思いは雪のように降り積もった
言葉にすればするほど消えない思いが
永遠に凍りつくように時を照らした
あなたに好きと言われる度に
尊い宝石に触れたような気がした
ひとつひとつの好きという言葉が
すべて生まれて初めて聞こえたようだった
最初に好きと言った時に
触れたあなたの肌を覚えている
最後に好きと言われた日のことを
思い出せないままで心は眠っている
毎日あなたに好きと言ったけれど
同じ意味はひとつとしてなかった
毎日あなたに好きと言われたけれど
すべてはかけがえのない島の波だった
ぼくたちの暮らした碧い海で
生まれた波は決して消えない
姿かたちを変えても 生死を繰り返しても
ぼくたちはやがてお互いへ帰り着く