さまよい果ててたどり着くのは
色彩の薄れたリガの街並み
消え果てた東洋の瞳の欠片たち
ぼくは孤独な異国の人になる
どこから来たのですか
どこへ行くのですか
尋ねられる言葉もない
ぼくはまさしく異国の人となる
美しい民族の模様が転がる
果てしないクリスマス・ツリーの歴史が宿る
不思議な仏画が東洋を不思議がる
ここは欧州の奥深くの国
知る由もない東洋に心を寄せる
思い描くしかない風景に夢を馳せる
自分たちと違うことを少しおそれて
珍しいものたちを少し楽しんで
異国情緒が街を彩る
この気持ちをぼくは知っている
人は誰もが異国の人
どこにいようと異国の人
帰り着くという思いを
どのように知ることができるのだろう
帰り着けない心を抱いて
誰もがこの世をさまよっている
異国情緒がぼくを彩る
生まれるか前からぼくは知ってる
この命はいつも異国の心
祖国にいてもぼくは異国の人