魂の迎え

 

 

人の世で正しいと噂される愛を
抱くことに価値なんてなかった
あなたを愛することが間違いだと気づいても
止められない愛にこそ意味があった

利益を生み出すと賞賛される愛を
いつだって掴むようにぼくたちは洗脳された
人間の集団に恵みをもたらさない愛など
見下されるべきだと否定は常に降り注ぐ

生まれた時から言いなりになるつもりはなかったの
全体のために踏みにじられた尊い愛たちを抱きしめて
ぼくはぼくのためにあなたを見つけ出した
あなたもあなたのためにこの魂に触れた

いつか何もかもが終わりを告げて
愚かな群れとしての生きがいをすべて失くし
あなたがあなたの孤立した魂へと帰るとき
必ずぼくとの愛の色彩を思い出すだろう

正しい愛にしか従わなかったことを
ふさわしい生殖へと逃げ込んだことを
後悔してぼくに泣きついても遅くはない
ぼくは常にあなたの魂を迎え入れよう

 

 

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「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった