あなただけ
ぼくにかけられた 呪いを見つめても 逃げずに抱きしめた人は あなたがはじめて ぼくのすべてを見せて あらゆる正体を明かしても 好きだと告げてくれた人は ただあなただけ 異界の者に見えたでしょう…
水色の詩集ぼくにかけられた 呪いを見つめても 逃げずに抱きしめた人は あなたがはじめて ぼくのすべてを見せて あらゆる正体を明かしても 好きだと告げてくれた人は ただあなただけ 異界の者に見えたでしょう…
水色の同性愛性とは迷路のように複雑怪奇で、深遠だ。 ノンケは男の体に興味を持ったり発情しないというのは本当か? ・ノンケは男の肉体を好きにならない ノンケとは、異性を好きになる人のことを意味する。つまりノンケの男とは、…
水色の詩集ぼくのたったひとつの 果実を優しく撫でながら おまえのここ以外ならば すべて好きだとあなたは告げた ぼくの尊い果実の熱を 確かにその手で感じながら 男がこれを好きなのは おかしなことだろうとあ…
水色の詩集あの人が他の女に好きと言うことを あんなに泣いて責めるべきじゃなかった あの人の本能が女の肉体をひたすらに求めることを 踏みにじってけなすべきではなかった あの人が誰にも渡さないかけがえのない…
水色の同性愛ぼくにはあなたに、何ひとつあげられるものなんてない。 ノンケの彼がゲイのぼくと恋愛しても何ひとつメリットなんてないから、彼の「好き」という言葉を尊いと感じた ・この世にはほとんど見返りを求めた好意しか存在し…
水色の同性愛「自分だけ、幸せになりたかった」と彼は告げた。 「自分だけ幸せになりたかった」とノンケの彼は告白し、それ以来ぼくは彼の部屋を訪れることはなかった ・大学時代、ゲイのぼくとノンケの彼は恋人同士のような関係だっ…
水色の同性愛ぐちゃぐちゃに握りつぶしてしまったゴムを、ぼくはいつまでも握りしめてた。 ノンケの彼の鞄からコンドームが出て来たけれど、ぼくは悲しみも絶望も何も感じなくなった ・大学時代、ゲイのぼくとノンケの彼は恋人同士の…
水色の同性愛ぼくを裏切って終わりなき悲しみを注ぎ込んだのに、ノンケの彼は自分の方が孤独だと言ってうなだれた ・10人に1人 「ぼく、ひとりぽっちやねんけど ひとりぽっちで生きてる意味あるんかな」 『ひとりじゃないやろ …
水色の同性愛ぼくはぼくを幸せにするために生まれて来たんだ。 ぼくには自らの魂を救済する使命があり、労働という下らないまやかしに巻き込まれている暇はない ・人間は労働するために生まれて来たというのは本当か? 人間は労働す…
水色の詩集奪うのならばなぜ与えたのですか 虚空に向かって少年は問いかける 幸せにはなれないと泣いていた少年に さらなる絶望と孤独が注ぎ込まれた 希望も夢も美しい未来すら持たずに 心を閉しながら生きていた…