あなたのことなんて
どうでもいいと思えればよかった
ほとんどの人を気にしないで通り過ぎるのに
あなたを遠ざけることができなかった
従うしかないものが人間にはある
どうしようもないことが生命に横たわる
あなたのことを気にかけても傷つくばかりだと
わかっていながら心が流れ込んだ
そちらへ行けば滅ぼされてしまうのに
自ら進んでいくのは滑稽だろうか
いいえそれこそ真実の生命の正体
死なないことよりも大切なことがある
少年の目の前に立ち現れる
オパアルのような正体不明のいくつもの輝き
美しい謎を次々に通り抜けて
ぼくはただその意味を問い続けた
たったひとつの色に陶酔するだけじゃ
この世の愛に触れはしない
偽物も真理も何もかも混ぜながら
もう一度ぼくに野性のキスをして