十字架の丘
祈りなど届かない そのように打ちひしがれた心が この世界には後を絶たない 枯れ果てた生命が土へと帰る 願いなど叶わない そのように諦め果てた思いが 人の心を喪失させて 砂のような人間を生み出す…
水色の詩集祈りなど届かない そのように打ちひしがれた心が この世界には後を絶たない 枯れ果てた生命が土へと帰る 願いなど叶わない そのように諦め果てた思いが 人の心を喪失させて 砂のような人間を生み出す…
水色の詩集黄金に輝く夜の姿も 赤色に染まる夕暮れ時も どちらも変わらぬおまえの姿 たかが時間による遥かなる異なり 通りすがりに見間違うだろう 別の人かと誤るだろう どちらも見知らぬおまえの姿 同じ顔でそ…
水色の詩集旅人は遡上する 運命と時の流れを すべからく逆行する まるで全てに逆らうように 大人たちはあざ笑う 遡る魂たちを どうせ老い朽ち病み死んで 海へと流される肉体であるのにと 旅人の魂は生まれたて…
水色の詩集ぼくと君で不思議な遊びをしよう 誰もたどり着けない森の奥深くで 誰にも見えないように魔法をかけて 正方形の聖域の中で秘密の笛を吹く 大切なことをするときはいつも ぼくたちは衣を取り去る 裸体よ…
水色の詩集創造すれば創造するほどに 新たな創造が生まれ出す 創造と創造は互いに高め合い やがては無限へと飛び立ってゆく なにひとつ愛することなしに この世を生き抜いていこう 誰ひとりとして絆を持たずに はるかなる海へ…
水色の詩集ここは本当は森なのでしょう 聳え立つ巨大な岩山 残された木々の精霊 動物たちの駆け回る庭 森が街のふりをしている あまりに整然としているのは 森だと気がつかれないため 正方形と円形の美しい調べ…
水色の詩集どうしてそんなに 先端をさわるの 先端に触れるとぼくの声が ふるえることを君は知ってる それでも時には 先端を避けるの 避ければ避けた分だけ 先端が喜ぶことを知っている ぼくの果実は動くのをやめない 君の手…
水色の詩集たとえ世界を一周しても 一生部屋の中にいても同じ 聡明な命ならば 川を渡り終えるだろう どのように渡ったかは知れない 誰も知ることがないそれほどに 彼らは此岸から彼岸へと消える なんの物音も立てずに 橋をか…
水色の詩集どこからが水で どこからが陸なの どこからが森で どこからが街なの フィンランドは迷いの国 閉ざされた過去たちが舞い散る いたるところに架けられた橋 どこからか走り去る白いうさぎ どこからが人…
水色の詩集あふれ続ける青い液体は ぼくが野性であることの証し とめどなく流れ出る印し ぼくは完全に人間になれない もはやなくなったと思っても すぐにまた果実は満たされる 果実に蓄えられる生命の幸福 果実からあふれ出る…