好きだと言葉にしなくても
気持ちはきっと伝わっていた
言葉にしたら壊れてしまいそうなのに
言葉にせずにはいられなかった
同じ言葉を何度も言った
まるで昨日を忘れたかのように
同じ言葉を何度も聞いた
まるで明日が来ないかのように
とりとめもない言葉の往来が
ぼくにはとても美しく思えて
ひとつひとつを確かめ合うように
ぼくたちの微熱は交わった
あなたへと繋がる通路は今
限りなく狭くてもゼロではない
ぼくの魂はどの道を歩めば
あなたへと再び導かれるのだろう
もう二度と会えないことはわかっている
けれどあなたが運命の人ならば
ぼくのことを忘れていても
同じ魂の傷を背負って生きられる