清流少年
ぼくが少年でなくなったとき ぼくはこの世から消えるだろう 砕け散る硝子の城が 胸を突き刺して銀河を終える 時の流れを堰き止めた 淡い光の満ちる春の夢の中で 生まれる前からの子守唄を聞きながら …
水色の詩集ぼくが少年でなくなったとき ぼくはこの世から消えるだろう 砕け散る硝子の城が 胸を突き刺して銀河を終える 時の流れを堰き止めた 淡い光の満ちる春の夢の中で 生まれる前からの子守唄を聞きながら …
水色の詩集美しい水はどこから来るの お山の最も深くには誰が住むの あなたが清らかな水を送り続けているの あらゆる生命を巡ってゆく眼差し たったひとつのみなもとを辿って ぼくたちの魂は旅を続ける かけがえ…
水色の詩集早くたどり着きたいわけじゃない 終わらないでと願うわけでもない ただ荒野の中を歩いていく それだけが吹き荒ぶ風の中の理り 前へと足を進めるしかない 後ろへと戻ることはできない まるで生きていく…
水色の詩集ぼくはぼくを愛している 誰よりもぼくを愛している あの人がぼくを愛していると告げようと ぼくはもっとぼくを愛している この生命の根源に確かに感じる 赤く透明な色をした絶え間ない炎が 永遠を貫いてぼくを焼き尽…
水色の詩集巡礼の道はわたしを掘る道 深く深く過去へと下りゆき 不意によみがえる思い出 わたしが忘れたわたしを知る 生まれたてのあの頃 いったい何があったの 生まれる前の時代 きっと何かあったの わたしが忘れ去ったわた…
水色の詩集「俺に合わせなくていいんだよ」と 優しくかける言葉の裏側には いつだって本心が透けて見えていた 「俺はお前に合わせる気はないからね」と 人を傷つけないように 繊細に振る舞うのは畢竟 自分自身が…
水色の詩集ぼくたちは巡礼という現象 一体となった蠢く流動体が たったひとつの軌道を辿って 聖地へと流れ込む祈りの河水 ぼくの祈りは もはやぼくだけのものではなく あなたの心は もはやあなただけのものでは…
水色の詩集世界のあらゆる道が 巡礼の道だというのなら ぼくたちの旅は終わらない 祈りを絶やすことはできない どこからどこまでが心で どこからどこまでが祈りか 何から何までが生命で 何から何までが巡礼か …
水色の詩集あなたがぼくに与えた恵みを ぼくは永遠に憶えていよう 脳内ではない別の倉庫に 大切に記憶を匿っていよう ぼくがあなたから受けた仕打ちを ぼくは永遠に忘れないでいよう この肉体が滅び去っても憶え…
水色の詩集ぼくたちはまた巡り会える 途方もない命のモザイクの中で もう一度触れ合うことをゆるされる おそれることなく命を鳴らそう 見送る日々を誰もが辿る 美しい水の川の岸辺で たったひとりきり残されたと…