美しい水はどこから来るの
お山の最も深くには誰が住むの
あなたが清らかな水を送り続けているの
あらゆる生命を巡ってゆく眼差し
たったひとつのみなもとを辿って
ぼくたちの魂は旅を続ける
かけがえのない水の光を求めて
ぼくたちの心は深く染められる
天空を見上げればはるかに
夏を指し示す雲の丘がそびえ
したたり落ちる果実の甘さが
淡くぼくの腕を伝っていく
冬に生まれたこの苦しみの種が
この世を旅立つならば今がいい
誰も愛さずに弔っておくれ
疼くのはとめどない青い液体の予感
数々の蛇行を遡り
たどり着く清流のみなもとは
濃縮されたたったひとつの点ではなく
無限に広がりゆく宇宙の姿だった