あなたがぼくに与えた恵みを
ぼくは永遠に憶えていよう
脳内ではない別の倉庫に
大切に記憶を匿っていよう
ぼくがあなたから受けた仕打ちを
ぼくは永遠に忘れないでいよう
この肉体が滅び去っても憶え続け
あなたの血を辿っても呼びかけよう
傷をつけた過去から
逃げ切ることができたと
安心しきったその顔に
罪の泥をなすりつけよう
思い出したくもない悲しみから
生まれくる憎悪も涙も
一度はなかったことにして
あらゆる炎を注ぎ込もう
時が経てばすべての罰など
なかったことにできるものだと
軽く嘯くその口元を閉ざして
涙の雨を流し込もう
どこまでもあなたを遡ろう
いつまでもあなたの幸福を砕こう
止むことのない永遠の記憶の流れが
津波となりあなたの息の根を止めるまで