Love myself

 

ぼくはぼくを愛している
誰よりもぼくを愛している
あの人がぼくを愛していると告げようと
ぼくはもっとぼくを愛している

この生命の根源に確かに感じる
赤く透明な色をした絶え間ない炎が
永遠を貫いてぼくを焼き尽くす
やがて灰となり天空へと帰る

あの永遠の炎はぼくの異国から
生み出されるものだと信じていたけれど
あの永遠の炎はもしかして
ぼくが生み出すぼくを燃やす火炎

誰にも渡さないと誓った
澄んだ青い天空も春の訪れる楽園も
誰にも見せないと誓った
そこに隠された青い液体の果実も

ぼくの楽園を訪れるなら
二度とは戻らない覚悟で
ふたりで果実を摘んで眠ろう
喪失と再生のめくるめく誘惑

衣一枚を隔てて震える果実に
君が触れた時にぼくは生きている意味を知る
ぼくはぼくを愛している
果実もろとも愛している

 

 

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