魂の故郷

 

 

愛は島より抜け出して
愛は島へと帰ります
ひとつずつ ひとつずつ
愛ではなかったものを脱ぎ捨てて

恵みであるように見せかけて
見返りの種だったこともあった
愛しさのように見せかけて
寂しさの欲だったこともあった

生まれたての魂は
この世を何ひとつ信じていないから
ひとつずつ ひとつずつ
信じるに値するものをさがし出す

魂は島より抜け出して
やがて島へと帰りゆく
どこから来てどこへ行くのか
誰も答えられないから生きる価値がある

幾重にも連なる波の向こうに
あらゆる魂の故郷が眠っている
天の根が聳え立つ彼方の島で
ぼくの思いは永遠に移り変わらない

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

ノンケの彼がゲイのぼくと恋愛しても何ひとつメリットなんてないから、彼の「好き」という言葉を尊いと感じた