あらゆる少年のエナジーは
すべてこの果実から生まれ出る
ぼくらを突き動かす衝動の根源にはいつも
得体の知れない液体が眠っている
眠れないほどに野性が荒ぶる夜には
ぼくの体なのにぼくのものではなくなる
どんなに抑えても抑えきれない青さが
ぼくの手をいつしか濡れた果実へと導く
ぼくはぼくの果実を触らずにはいられない
あなたはあなたの果実を触らずにはいられない
お互いの果実の軌道がやがて混ざり合い
ぼくたちは同じ果実を慈しみ合った
何もかもを喪失したと力尽きて
裸体のまま深い眠りに落ちた夜でも
朝になればぼくたちの果実は天を向いている
尽きることのない青き炎が少年を支配する
ぼくたちは明日もまた果実を触るだろう
それでもエナジーは尽きることがないだろう
青い液体は永遠に続く生命の象徴
あなたの果実を崇拝し輪廻転生の種を蒔いた
放出しては蓄える少年たちの円環
果実に宿れば宿るほどに湧き上がる甘い苦悩
膨張しては垂れ下がる少年たちの循環
終わらない快楽をいつまでも夢見ている
ぼくたちは果実のことだけを考えている
どんなに禁じられても果実の幸福だけを求めてゆく
誰も知らない少年だけの秘密
少年ならば誰もが知っている秘密