ぼくと君で不思議な遊びをしよう
誰もたどり着けない森の奥深くで
誰にも見えないように魔法をかけて
正方形の聖域の中で秘密の笛を吹く
大切なことをするときはいつも
ぼくたちは衣を取り去る
裸体よりも裸体を指し示す
青い衣のまだ残る肢体
動物たちがぼくたちを見ている
いや違うあれはぼくたちの姿
ぼくたちは人間じゃなく野性
言葉さえ忘れて果実をむしばむ
森の中を駆け回るのは
ぼくたちが解き放した獣たち
食べて眠って炎のように遡る
思い煩うことさえ忘れて
白い雪の中をうさぎが駆けてゆく
草原の中でクマがお昼寝している
たぬきが木の実を集めて逃げていく
鳥たちが枝の上で歌い出す
みんなみんなぼくたちの姿
もう人間には戻れない
過去も未来も取り払って
今だけを生きることを覚えたから
誰にも見つからない青い聖域
ぼくたちは裸体を捧げよう
君の果実のひどい熱も動物みたいに意味のない歌声も
青い聖域だからゆるしてくれる