青い液体を大地に撒き散らし
木々や苔たちと共に歌おう
青い液体を大海へと解き放ち
魚や珊瑚礁と命を分け合おう
宝物を隠し続ける
人生のむなしさよ
源をよりそえない
人の世の儚さよ
ぼくは森へと帰りゆく生命
清らかな水の光に聞かせよう
あの人を恋ふた物語
誹る者の影さえ見えぬ
ぼくは海へと溶けあう生命
永遠に生まれ変わる波音
この心には愛は滅びだったと
泣き崩れるように眠ろう
青い液体が土に滴り落ちれば
何かが生まれくるだろうか
青い液体が海へと散らばれば
何かが受け継がれるだろうか
青い液体をあの人に捧げても
ひとつの生命は実らないのに
実らせることと愛は別だと
根源からの欠乏は指し示す