みんなが知らないものを抱えて生きてきた
みんなに見えそうになるのを隠してた
生まれたときから持っていたそれを
ぼくは幾度となく失うことを願った
お父さんもお母さんも大好きだから
彼等のせいにはできずに
ぼくは自分だけ許せなかった
誰と話していても
誰と笑っていても
ぼくは独りだった
寂しくなんかない
ずっとこうだった
こんな独りぽっちの
生きるという冷たい空間を
いったいぼくの他の誰が知っているのか
誰か教えて
人が遠く見える
どんなに近くにいても
叫んだって言葉の届かない遠い遠い場所で
みんなが生きてる
人が機械に見える
独りの心でも社会ではぐれたくないならばその方法は簡単
笑っていればいくらでも友達なんてできるから
みんな予想通りにしか動かないのだから
ぼくの永遠の儚(ゆめ)は
この世界で誰かに出会うこと
独りぽっちのはずのこの世界で
まだ誰とも出会ったことのないこの世界で
ぼくとは違う別の人間に出会いたい
それでね
同じ方向を向いて笑ってみたいの
みんなが聞いたなら笑っちゃうような夢
なんて簡単な夢