一度きりではわからない
もう一度巡り会わせてください
二度目にあなたに会って初めて
それが幻じゃなかったことを知る
人の心はおよそ疑い深く
本当か嘘かをいつまでもさぐり合う
思いを通い合わせたことも
誓いの言葉を交わし合うことも
一度きりでは足りなかったの
夢の中の出来事だったのかもしれないと
後から記憶の海に漂っては泣いてしまう
せめて二回はその美しさを聞かせてよ
過去が本当にあったかなんて
誰一人証拠さえ持たずに
そうに違いない、そうに違いないと
泡のように消え果てる命だから
せめて命を超えてでも燃え続ける
永遠の微熱をひとつぼくにください
誰も与えることができないというのなら
自分自身で創るのみだと旅立つ