あなたへと注がれる直感は
ぼくの根源から訪れる真理
おそれも憂いも常識さえ焼きはらい
ぼくはあなたへとたどり着いた
ぼくがあなたを好きになることは
この世では間違った思いだった
ぼくとあなたが結ばれることは
決してあり得ない定めだった
それでもぼくは直感を信仰した
あなたへの炎に迷いなんてひとつもなかった
息をすることもできないほどに必死の遡上で
ぼくは運命の軌道を逆らって進んだ
生まれる前から決まっていたかのように
ぼくとあなたは同じ言葉を交わし合った
誰から教えられることもなく
ぼくとあなたは同じ果実を確かめ合った
あるはずもない運命の軌道が切り開かれるのは
いつの世も純粋な直感に従った者だけ
燃え盛るように生き抜いた生命に与えられるのは
この魂にふさわしい軌道へと切り替えるための転轍機だった
ぼくたちは何度でも巡り会うだろう
濁りなき直感に導かれたふたりならば
もはやこの一生で叶うことはなくても
魂の巡礼は直感の炎を引き継ぐだろう
生まれたばかりの赤子が母の乳を飲むように
少年たちが青い液体を撒き散らすように
まさにそのようにして激しく美しい直感の中
ぼくたちは本来生きるべき軌道を取り戻してゆく