あなたに愛されていた時には
あなたを失うことが怖かった
あなたを疑うことしか知らなかった
あなたを信じることができなかった
あなたから遥か遠く離れて
異国を彷徨うことになって初めて
ぼくは自分自身の正体に気がついた
ぼくはあなたを疑うことを知らない
裏切られた悲しみは翼になって
いつかあなたを探し当てるだろう
裏切った痛みは流星となって
あなたをぼくの元へ導くだろう
どうせまた巡り会うのだから
今だけは違う道を歩いてもいい
あなたの本能がどんなに女の肉体を貪っても
あなたの魂はぼくの居所を知っている
今まで手に入れた何もかもを失って
やがて辿り着いた異国の海に抱かれて
ぼくにたったひとつ残されたのは
だたあなたを純粋に信じる心だけだった