渾沌、沸き立つ興奮に充ちた釜

 

 

エスの声をいつだって聞いている
少年の歌は永久に響きわたる
誰もが見失い魂が道を失くしても
ぼくだけは直感の導に突き動かされた

美しい怒りの炎が虚空に燃え上がり
清らかな本能が渦を巻いて流れ込む
人間だけがおそれを植え付けられるというのなら
死んでもいいから辿り着きたい国を思い出す

誰に教えられることもなくあなたを愛することを知った
誰に聞かされることもなく果実は膨らみ先端を濡らした
誰に促されることもなくあなたの唇はぼくの果実に触れた
誰に示されることもなくぼくたちは青い液体を撒き散らした

生命が必死に生き抜く形相はさながら射精の形相
他に何も考えられないほど感覚は果実に集中した
青い液体が生み出すのは少年たちの根源的なエナジー
青い液体が溜まれば溜まるほどぼくたちは遠くまで走り出せる

まるで永久に炎に支配されているみたいだ
もしかしたら死んだ後もぼくたちの炎は残るだろう
また少年に生まれ変わって果実で天を貫きたい
いつまでも生み出される青い液体の衝動に触れたい

 

 

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