救われない悲しみ
ことごとく打ち砕かれた魂も いつの日か旅立ちの日を知る もう起き上がれないとうなだれた心でさえ 救いを注がれ飛翔する合図を解き放つ 愛されなければ生まれた意味がないと もがき悲しみ望みを絶やし…
ことごとく打ち砕かれた魂も いつの日か旅立ちの日を知る もう起き上がれないとうなだれた心でさえ 救いを注がれ飛翔する合図を解き放つ 愛されなければ生まれた意味がないと もがき悲しみ望みを絶やし…
ぼくたちはまぐはひの化身 ぼくたちは誰もまぐはひから生まれた 古い神々が虚空より舞い降りて 内なる無意識の獣を呼び醒ます ぼくとあなたは違う人間だと 否定しながら孤独に人の世は進むけれど 本当…
濁りなき魂の音は 濁りなき魂にしか聞こえない 濁りある方が生きやすいけれど 濁りなき星に導かれてゆけ 我が身には何もないと望みを絶やすことから もうひとつの人生が始まる 愛されないはずなのに愛…
みんなみんな大好きだよ だから生きることが幸せだよ 世界を疑いもしない少年の瞳を 異国の教えが踏みにじる 人生を苦しみだと言いなさい 生老病死の嘆きを知りなさい 矛盾に引き裂かれる浮世で眠りな…
傷つくことを恐れぬ少年のように 死ぬことなど構わぬ武士(サムライ)のように 神聖な炎の中へ飛び込んでゆこう 恐れを植え付けられた者たちを無視して 自らの炎に焼かれて死ぬのが 最も美しいこの世か…
あなたがぼくに与えた青いコートは 今なお麗しい色彩を放っている あなたが徐々にすべてを忘れゆく中で あなたの恵みがぼくを包み込む アンダルシアの輝く太陽に照らされて 誰かがぼくのコートを美しい…
ひとりでよく頑張ったね たったひとりにしてごめんね そう言ってあなたを抱きしめたい 髪を撫でてあげよう眠れるまで 置き去りにされたはずなのに 置き去りにしてしまった気がする 遠ざけられたはずの…
「あなたは神から生まれましたか あなたは仏から生まれましたか あなたはキリストから生まれましたか いいえ、わたしは生殖器から」 異教だとののしれば 人の心の正体が知れ渡る 同郷だとひとつ交わせ…
いくつもの坂を越えて いくつもの橋を越えて この道の行く先には いつもあなたがいる どんなに傷ついても どんなに嘆いても この道を踏み越えれば 必ず、たどり着く もう何度此岸を終えて もう何度…
孤独に船に乗っていたら 不思議な島へとたどり着いた 今とは異なる時代の世界地図 北の果ての北海道の近くあたり 人々はアジア人と白人が混じり 文字はロシア語のようで言葉は通じない 昼はすぐに終わ…