輪廻転青
青い液体を解き放つ時 ぼくはこの世で一度死ぬんだ そして新しく生まれ変わって またあなたをさがし始める 解き放つと同時に蓄えられる液体は ぼくがあなたを見つけるための道しるべ だけどこの液体が…
水色の詩集青い液体を解き放つ時 ぼくはこの世で一度死ぬんだ そして新しく生まれ変わって またあなたをさがし始める 解き放つと同時に蓄えられる液体は ぼくがあなたを見つけるための道しるべ だけどこの液体が…
水色の詩集遠い世界を夢見ていたもう誰も愛さない島をあの人からはるか離れて生まれ変わる自分自身を信じていた 19の幼い魂は紺碧の海を超え祖国と異国の境の島へと根を下ろしたもう誰も愛さないために悲しい運命を…
水色の詩集時間を超えないおつもりですか 死んだら終わるつもりですか いなかった人になるつもりですか 生きていたことは虚しく終わりますか 国を超えないおつもりですか 祖国の習わしだけにすがりついて 傷つか…
水色の詩集時間を超えてゆくもの 国を超えてゆくもの あなたは残せていますか 地獄のような生きる日々の真ん中で 時間を超えないおつもりですか 死んだら終わるつもりですか いなかった人になるつもりですか 生…
水色の詩集あなたを愛したときはあなた以外 誰もこの世にいないと本気で信じていた やがてあなたを見失ってから気づいたの ぼくはこの世にひとりぼっちになっていた 本当はひとりぼっちじゃなかったの たくさんの…
水色の詩集みんなが知らないものを抱えて生きてきた みんなに見えそうになるのを隠してた 生まれたときから持っていたそれを ぼくは幾度となく失うことを願った お父さんもお母さんも大好きだから 彼等のせいにはできずに ぼく…
水色の詩集神聖なぼくの魂を ありふれた部品になんかしないで 胸の奥の少年がそう叫んでいたから ぼくは夜の闇の中へ逃げた 不可侵な宇宙を担う肉体を 分類に当てはめる作業を止めて 誰もが導かれていく偽りの森…
水色の詩集十年しても忘れられないなんて 愚かなことだと人は嗤うだろう けれど時を凍りつかせた少年にとって 十年なんて一秒よりも短いの ほんのわずか時が経っただけで 世の中はひどく変わったと噂された 何ひとつ変わってい…
水色の詩集生き延びたいのならこちらへ来いと手招きする声が聞こえる安全な人生を保障しようと誰もが同じ世界へ引きずり込まれてゆく 死なないために生きていくのだといつからかぼくたちは教え込まれた他人の役に立つことが美し…
水色の詩集好きな思いが叶わないことを 人は”恋を失う”と書くけれど あの人への思いが届かなかったとき ぼくは自分を喪失した気がした 肉体が止まらなければ 死んだことにならないだなんて 一体誰が決めたのだ…