どんなに言葉を並べてみても
本当の理由には辿り着かない
誰も知らない終わりなき悲しみが
今でもなお降り注ぐ音が聞こえる
もっともらしいことを言おうとして
燃え盛る核心の化身となる
筋を合わせようと躍起になって
直感に突き動かされた僕(しもべ)となる
光を散りばめた都に暮らしても
ぼくの心はまだ絶海の孤島にいる
碧い海流が生み出す嵐に紛れて
ぼくたちはもう一度生まれ直した
あなたを喪失してからぼくは
旅に出るしかない定めというならば
世界のすべてがあなただったということを
刻みつけるために歩みを進める
従ったのに打ち砕かれた魂が
もう一度従うことを許されるなら
もう何も恐れはしない
根の国へと向かう舟が岸辺を出る