ぼくの守護神

 

 

ぼくはぼくを護り抜くことを
絶対に諦めたりしない
どんなに季節が移り変わっても
ぼくを慈しむぼくは消えない

それでもやがていつの日にか
ぼくはぼくに別れを告げる定め
避けることのできない別れの後で一体誰が
ぼくのことを護ってやれるのだろう

ぼくはぼくを休ませてあげたかった
ぼくはぼくを褒め称えてあげたかった
ぼくはぼくを可愛がってやりたかった
世の中のことなどふりかえらずに

ぼくはぼくを癒してあげたかった
ぼくはぼくを慰めてあげたかった
ぼくはぼくを赦してあげたかった
これまで滅ぼされた魂の分だけ

どんなに必死になっても護りきれなかった傷が
夢の中でまたぼくを迷わせるかもしれないから
あらゆる弱さを天空へと飛翔させて眠ろう
守護神がいつもあなたのそばに寄り添うように

ぼくがぼくを休ませてやることを
他人から見れば怠け者に見えるだろう
いくら過保護になってもなりすぎやしない
あなたが浮世で受けた仕打ちを鑑みれば

ぼくがぼくを必死に護ってやれるのは
このほんの一生の間だけだから
尽きることのない愛を注ぎ続けよう
次なるあなたの守護神へと 恥じることなく引き継ぐために

 

 

 

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同性愛者として生まれた水色の少年は、この人生で幸せにはなれないのだと悲しい覚悟をした

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