植え付けられたおそれに従い生きたなら
傷つくこともなく楽なのに
植え付けられたおそれを脱ぎ捨て
光へ向かって飛び立ちたい
この生命が生まれ落ちたのは
肌を守り抜くためなんかじゃない
この生命が生まれ落ちたのは
心が傷つかないためなんかじゃない
どんなに無様に穢れても
いくら痛ましく傷ついても
どうかたどり着きますように
ぼくが生まれてきた意味が燃える炎の聖域
誰もがおそれを植え付けられて
等しく動けなくなっている
自分を無難に大切に保つために
生まれてきたのだからとしらを切る
争い合ってはいけないと
正しき者たちの声がする
否定し合っても悲しいだけだと
聖人に倣った呼びかけを成す
思いのままに愛し合おう
世の中など振り向きもせずに
思いのままに憎しみ合おう
そして生きるための炎を燃やそう
大切なものを大切だと
もう一度尊ぶために
大嫌いなものを大嫌いだと
大いなる声で叫べるように