消耗と支配の迷路

もたらされたものや受け取ったものだけで
今日の会話が終わってゆく虚しさに
気がつくことすらないまま消費させられるだけの浮世
あなたの言葉に魂が宿らなくなって久しい

与えられた音楽や与えられた映画
与えられた食べ物や与えられた衣服
与えられた風景や与えられた快楽
与えられた芸能人や与えられた政治の噂

自分自身を発信しているようなつもりでいて
ただのひとつもあなた自身であるものはない
操られて支配されて削り取られるだけの生命
ぼくには関係ないからどうでもいいけれど

誰もが心の奥底の揺めきを見えなくさせられる
ぼくたちは根源の炎を聞くために生まれてきたのに
かき消すための雑音が至るところから拡散される
まるでただ部品のように生きろとけしかけるように

根源の炎の声に耳を澄ませることができたなら
そこから行動に移すまでが最低限のスタート
そこにすらたどり着けずに彷徨う魂たちは何も知らない
自分が道に迷っているということにすら気づかない

ぼくには自らの魂を救済する使命があり、労働という下らないまやかしに巻き込まれている暇はない

魂の使命を果たすための人生は忙しく、浮世の労働なんてしている暇はない

労働の洗脳と燃え盛る神聖な手紙

他人の目を気にして「部品」になるよりも自分を貫き「全体」としての生命を生き抜こう

大人は子供の不良品